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大統領候補暗殺から1年、今度は現職市長が襲撃され死亡…エクアドルの治安悪化に歯止めかからず

荒巻俊 アクセス  

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

大統領選挙まで約1か月に迫ったエクアドルで、現職市長が襲撃され命を落とす事件が発生した。エクアドル内務省は12日(現地時間)、声明を発表し「武装集団の攻撃を受けた現職視聴の死を悼み、遺族に哀悼の意を表する」とした上で、「捜査当局は犯人の特定と厳正な処罰に全力を尽くしている」と述べた。

地元紙「エル・ウニベルソ」などによると、エル・オロ州の人口3万人ほどの都市の市長が前日、複数の銃弾を受けて死亡した。当時、市長は地域行事に出席後、車で移動中だった。オートバイに乗った複数の男に襲撃されたとみられている。

市長はすぐに病院に搬送されたが、治療の甲斐なく死亡した。未成年者を含む同乗者3人も負傷した。エルオロ州知事は「恐怖と不安によって尊い命が奪われ続けることを許すわけにはいかない」と憤りを表明した。

エクアドルは近年、欧米向け麻薬の中継地となり、勢力拡大を図る犯罪組織間の抗争に悩まされている。2023年の補欠選挙前には大統領候補のフェルナンド・ビジャビセンシオ氏が暗殺され、昨年初めには現職の自治体首長や検察官、刑務所長らが襲撃を受けている。2023年11月に就任した大統領のダニエル・ノボア(37)氏が非常事態宣言を発令し、犯罪組織掃討作戦を展開したことで治安は一時的に落ち着いたものの、来月9日の大統領選を約1か月後に控え、再び市民の不安が高まっていると地元メディアは指摘している。

今回のエクアドル大統領選には16人の候補者が立候補している。再選を目指すノボア大統領と、2023年の選挙で敗れた市民革命運動(RC)党代表のルイサ・ゴンサレス(47)氏が事実上の一騎打ちを展開している。

荒巻俊
editor@kangnamtimes.com

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