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アメリカがウクライナに求めた5,000億ドル相当の提案を撤回、新たな合意案が示す「共同基金設立」と戦争終結への道筋

荒巻俊 アクセス  

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

ウクライナは26日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領との緊張を緩和し、ロシアとの停戦を目指す合意の一環として、米国と天然資源を共同開発し、ウクライナ・米国の共同基金を設立することで和解した。しかし、公開された合意案の草案によると、米国の安全保障については具体的な内容が示されていないようだ。

26日、CNBCやロイター、ブルームバーグなど海外メディアの報道によると、ウクライナのデニス・シュミハリ首相はこの日、テレビ放送のコメントで米国との合意案の草案を公開し、承認する意向を示した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、金曜日に米国のワシントン州を訪れ、トランプ大統領と会談する予定だ。

合意案の草案には「ウクライナは全ての国有の天然資源とインフラの将来の現金化から得られる全収益の50%を拠出する」と記されている。この収益は米国とウクライナが共同管理する基金に入ると首相は説明した。また、「既存の保証金、施設、ライセンスおよび賃貸料は、この基金設立の際の議論の対象にはならない」と付け加えた。

米国がこれまでの支援の見返りに5,000億ドル(約74兆8,548億9,220万円)相当の希土類の提供をウクライナに求め、論争となっていた件は米国が撤回したようだ。この合意は、ウクライナがロシアとの戦争を迅速に終結させたがるトランプ大統領の支持を得ることを目的としているとみられる。

トランプ大統領は、今月初めにキーウでスコット・ベッセント米財務長官が初提示した合意案を受け入れるよう、ウクライナのゼレンスキー大統領に圧力をかけた。

ゼレンスキー大統領は米国が戦争で被害を受けた国に過剰な要求をしているとし、当初の案を拒否した。これに対し、トランプ大統領はゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼び、戦時下での選挙実施を求めるロシアの主張を引用して非難した。

英紙「ファイナンシャル・タイムズ(FT)」によると、草案にあった米国がウクライナに5,000億ドルの返還を求めた当初の条件が撤回された後、鉱物の取引が行われたという。

トランプ大統領は米国の軍事支援に対する補償として、5,000億ドル分のウクライナの希土類50%の所有を提案した。ゼレンスキー大統領は、米国がウクライナに提供した支援の規模が約1,000億ドル(約14兆9,709億7,844万円)であると推定し、ウクライナ国民が10世代にわたって返済しなければならない負債を負わせる合意には署名できないと主張した。

CNBCが引用したドイツ・キール世界経済研究所の独自分析によると、ウクライナに対する米国の支援規模は1,195億ドル(約17兆8,903億1,923万円)と算出された。

この協定では米国の具体的な安全保障が明示されていないが、米国の当局者らは経済的な結びつきを通じて、ウクライナを米国に組み合わせることが事実上の安全保障の盾になると述べている。

米国・ケイトー研究所の国防・外交政策研究責任者ジャスティン・ローガン氏は「合意案の内容は、表面上に見えるものよりも非常に政治的だ」と指摘した。彼はこの合意によってトランプ大統領は米国内で政治的勝利がアピールできるし、ゼレンスキー大統領は米国との練張緩和を得ることができると分析した。

荒巻俊
editor@kangnamtimes.com

コメント2

300

コメント2

  • ううやん

    フーチンは 一枚も二枚も上ですね トランプはババを引いた

  • hideki sakou

    トランプ大統領は日本語で言い表せば守銭奴そのものだ人間的にはプーチン同様な利己主義者である。この戦争はロシア人その者ののユーラシア大陸を牛耳ったジンギスカンの教えが延々と息づいた自分本位の性格が自由と平等に相反した人間『野蛮人』の考え方の表れであると考えられる。私はフランス大統領マクロンさんの考え方に一番正しいと感じています。ゼレンスキー大統領さん頑張ってください。日本が何もできない虚しさが実に悔しい私の提案ですが日本には工業薬品(薬ででは有りません)が大変優れた液体なるものが有ります。これをドローンに括り付け航空母艦に搭載している様々な戦闘爆撃機の真上に飛ばしドローンを撃ち落とさせると中身の液体が爆撃機に罹り爆撃機は飛ぶことが出来ず爆撃機自体が発進しても空中に飛べず海底に沈むか自爆発するのではないかと、『トンチンカン』の私の発想ですが液体の中身はこの場ではお伝え出来ませんが其の液体を日本が工業薬品としてウクライナにドローン1万機分ペットボトルに入れて送ってあげて下さい。ロシアの空軍爆撃機とミサイル発射を出来なくさせればウクライナの空軍部隊が存分活躍できると思いませんか。タイミングも極めてじゅうようです。

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