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「イスラエルvsハマス全面戦争へ?」停戦破棄と空爆で中東の危機が与える世界経済の影響

荒巻俊 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

イスラエルがパレスチナのガザ地区に大規模な空爆を実施した。パレスチナの武装組織ハマスは、イスラエルが一方的に停戦和解を破棄したと反発している。ガザ地区での停戦が崩壊し、両者が全面戦争に突入するのではないかという懸念が高まっている。

イスラエル首相官邸は17日(現地時間)、「ハマスが人質の解放を繰り返し拒否し、停戦交渉に関する提案をすべて受け入れなかったため、ネタニヤフ首相が攻撃を命じた」と発表した。また、「イスラエルは今後、ハマスに対する軍事行動を強化する」と述べた。イスラエルのカッツ国防相は声明で「我々はガザ地区での戦闘に戻った」とし、「全人質の帰還と戦争目標の完全達成まで戦いを止めない」と強調した。ハマスは現在、59人の人質をガザ地区各地に分散して拘束しているとされ、イスラエルはそのうち35人が死亡し、24人が生存していると見ている。

イスラエルメディアによると、イスラエル軍は同日の午前2時頃、ガザ地区全域で高官、地下トンネル、武器庫など数百か所のハマス関連施設を標的にした大規模な空爆を行った。ガザ南部の主要都市カーンユニスやラファでも被害が報告されている。今回の空爆は、今年1月19日の停戦発効以降、最大規模となる。

パレスチナの保健当局によると、空爆によりガザ地区で少なくとも404人が死亡し、526人が負傷したという。戦闘員の数は明らかにされていないが、ガザ民間防衛隊は死者の大半が子供、女性、高齢者だと主張している。イスラエル軍はエジプトとラファをつなぐ国境検問所も閉鎖した。この検問所はガザ地区への支援物資の搬入経路であり、負傷者がガザから脱出できる唯一の通路でもある。ハマスは声明で「イスラエルが停戦和解を破棄した」とし、「ガザ地区で拘束中の59人の人質の運命が不確実になった」と述べた。

米国のトランプ大統領はイスラエルのハマス攻撃再開を承認したとされる。ホワイトハウスのレビット報道官はフォックス・ニュースのインタビューで「ホワイトハウスは今回のガザ空爆について、イスラエルと事前に協議した」と述べた。さらに「ハマス、フーシ派、イランなど、イスラエルや米国にテロを仕掛けようとする者は誰であれ、代償を払うことになり、地獄を見ることになるだろう」と語った。

イスラエルの攻撃は今回の空爆にとどまらない可能性が高い。イスラエルは必要な限り攻撃を続け、空爆を超えた行動に出ると明言している。これは地上部隊のガザ投入を示唆している。エルサレム・ポストやYネットなどイスラエルメディアは「ガザ停戦は終わった」と報じている。停戦仲介国エジプトは声明で「イスラエルの攻撃は明白な停戦和解違反であり、地域の安定に深刻な結果をもたらす危険で対立を激化させる行為だ」とし、「全当事者は自制を保ち、仲介者は恒久的な停戦実現に向けて努力すべきだ」と述べた。

イスラエルとハマスは今年1月に停戦に和解した。第1回目の停戦は42日間続いた後、今月の1日に終了した。その後、両者は停戦延長に向けて交渉を続けてきた。イスラエルは第1回目の停戦を50日延長し、残りの人質の半数を先に解放、その後恒久的な終戦和解で残りの人質を解放する案を提示した。一方、ハマスはイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退を要求した。両者の主張の隔たりで停戦交渉が行き詰まり、イスラエルが今回の空爆に踏み切った。

ガザ地区での戦闘再開への懸念から、国際原油市場も動揺を見せた。18日、WTI原油と北海ブレント原油は取引開始直後に1%以上上昇した。

荒巻俊
editor@kangnamtimes.com

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