メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

自滅?トランプの「関税戦争」がまさかの中国・習近平を利する展開に

荒巻俊 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

アメリカのドナルド・トランプ大統領が主導した「関税戦争」が、逆に中国の国際的な立場を高める結果を生んでいるとの分析が出た。

アメリカが主導権を握ってきた世界経済秩序が揺らぎ、中国の習近平国家主席が得をする形勢になっているためだ。

海外メディア「ウォール・ストリート・ジャーナル」は今月4日(現地時間)、「アメリカの関税が習国家主席の日を作った(U.S. Tariffs Make Xi Jinping’s Day)」と題した社説で、トランプ大統領による貿易戦争が習国家主席の方へ有利に働いていると評した。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ大統領が世界各国との経済的連携を自ら断ち切ることで、逆に中国を代替不可能な選択肢にしていると指摘した。アメリカの高関税を受けた国々が、中国という巨大市場に目を向けざるを得ない状況にあると説明した。

特にアメリカの関税攻勢はアジアの新興国にも及んだ。ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピンなどは中国の台頭を牽制するためアメリカとの貿易を拡大してきたが、今回の政策により逆に中国寄りになってしまった。

さらに日本と韓国にもそれぞれ24%、25%の高関税が課された。両国はアジアにおけるアメリカの重要同盟国だが、トランプ大統領の強硬な貿易政策は既存の同盟関係をも揺るがしている。ウォール・ストリート・ジャーナルはこれにより反米感情がさらに高まる可能性があり、中国がその隙を突く恐れがあると警告した。

欧州も関税の例外ではない。欧州連合(EU)27か国はもちろん、アメリカと長年同盟国の関係であるイギリスも無差別的な関税の対象となった。アメリカは欧州の対中国経済依存度を下げるために数年間努力してきたが、今回の関税戦争によってすべての努力が水泡に帰す危機に直面している。

これにより、欧州と中国の経済協力強化は時間の問題だとウォール・ストリート・ジャーナルは見ている。習国家主席は特段の措置を講じることなく、西側の分裂を傍観する立場にある。

そして、ウォール・ストリート・ジャーナルはアメリカが今回の貿易戦争で容易に勝利できると期待してはいけないと釘を刺した。すでに中国はアメリカに報復関税を課しており、フランスは自国企業にアメリカへの投資中止を指示するなど、国際的な対抗措置が本格化しているためだ。

何より、政治的リスクにおいてアメリカがより大きな負担を抱えている点も指摘した。中国は一党独裁体制のため習国家主席の権力が簡単に揺らぐことはないが、トランプ大統領と共和党は2026年の中間選挙で民意の審判を避けられないからだ。

カナダのマーク・カーニー首相は「アメリカとの統合を深めてきた長年の友好関係はもう終わった」と断言した。

彼は「80年間続いたアメリカの経済的リーダーシップは幕を閉じた」とし、「悲劇だが受け入れざるを得ない新たな現実だ」と締めくくった。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 訪露直前の米特使、ゼレンスキー・マクロン両氏と会談…マクロン「ウクライナを全力で支える」
  • 「降伏させたら終わりだ」EU外務・安保代表、米ロ会談前に“ロシア成功”を強く警告
  • 高関税×インフレ×雇用不安で“車が売れない米国”に…EV市場も控除終了で急失速
  • 「関税ショック、本番はこれからだ」AI投資が覆い隠した“遅れてくる衝撃”が浮上
  • 「今すぐ辞めろ!」トランプ、マドゥロに‟最後通告”
  • 香港大火災で支援が急拡大する一方、中国当局は“反中再燃”にだけ神経を尖らせる

こんな記事も読まれています

  • 「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
  • 「テスラ超えは本当か」BMW i4が見せた“3.6秒の反撃”、航続536kmの衝撃
  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • 「関税ショック、本番はこれからだ」AI投資が覆い隠した“遅れてくる衝撃”が浮上
  • カラオケ思い出と即席モノマネライブ…チャン・グンソクの“人間味あふれる素顔”にファンほっこり
  • 他人の体を軽々しく評価しないで…16歳から品定めされたポップスターがSNSで再び訴えた“心の叫び”
  • 「自分より大切に思える存在がほしい」人気俳優チャン・グンソク、結婚と子どもへの思いを語る

こんな記事も読まれています

  • 「米国で売れ過ぎて在庫が消える」トヨタが歴代最高益を叩き出した理由
  • 「テスラ超えは本当か」BMW i4が見せた“3.6秒の反撃”、航続536kmの衝撃
  • 「3億ドルの刃」がポルシェ直撃、法廷で暴かれる“高級化の闇”
  • 冬の朝、“壊れる車”に共通していたのはたった1分のミス
  • 「関税ショック、本番はこれからだ」AI投資が覆い隠した“遅れてくる衝撃”が浮上
  • カラオケ思い出と即席モノマネライブ…チャン・グンソクの“人間味あふれる素顔”にファンほっこり
  • 他人の体を軽々しく評価しないで…16歳から品定めされたポップスターがSNSで再び訴えた“心の叫び”
  • 「自分より大切に思える存在がほしい」人気俳優チャン・グンソク、結婚と子どもへの思いを語る

おすすめニュース

  • 1
    心臓に弾丸が刺さった兵士を救えた…奇跡の手術と医師たちの“意外な決断”の一部始終

    トレンド 

  • 2
    中国が「対日規制」を露骨化!日本人歌手、中国で公演中に突然「退場命令」

    トレンド 

  • 3
    「女性と子どもだけを集中的に…」洞窟で見つかった“弱肉強食”の食人パターン

    トレンド 

  • 4
    「胎児まで貫通した弾丸」前科15犯の夫が妊娠8カ月の妻を銃撃…絶望の中で起きた“奇跡の母子生還”

    トレンド 

  • 5
    「韓国の狂乱ドライバー」無免許・飲酒でパトカー突破、潜伏→再逃走も‟窓ガラス粉砕”で確保!

    フォトニュース 

話題

  • 1
    「宇宙に広がる光の蝶」チリ望遠鏡が捉えたNGC6302、2万度の“燃える翼”が放つ圧巻の美

    トレンド 

  • 2
    女性200人に利尿剤を飲ませ歩かせた…“最悪の恥さらし面接”を強要したフランス高官の蛮行

    トレンド 

  • 3
    インフルエンザ急増が止まらない、学級閉鎖が連鎖する“初冬の異変”

    ライフスタイル 

  • 4
    「最後の制御権さえ炎に奪われた」香港火災の生存者が語る“人生最悪の絶望の瞬間”

    トレンド 

  • 5
    「日本入国の理由は窃盗? 」中国人窃盗団、5府県で56件“日本を荒らした3人組”

    トレンド 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]