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【ビットコイン】11万ドルの壁、史上最高値に迫るも決定打なし…今後の動きは長期保有者次第

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暗号資産ビットコイン(BTC)の価格が史上最高値の11万1,970ドル(約1,623万8,368円)に迫る中、これを突破するための「決定打」が欠けているとの分析が出ている。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

コインテレグラフなどによると、暗号資産取引所ビットフィネックス(Bitfinex)のアナリストらは9日(現地時間)の報告書で「強力なマクロ経済的または構造的な上昇要因が不在の中、短期的な暴落リスクが増大している」と指摘した。

現在、ビットコインを保有する投資家は重要な岐路に立たされている。

今年第1四半期に8万ドル(約1,160万1,942円)を下回る価格で購入した長期保有者は、現在の価格動向の中で売却の是非を検討している。

ビットコイン価格は3月の安値7万8,513ドル(約1,138万4,775円)から39%上昇し、現在は10万9,100ドル(約1,582万円)台で取引されている。

アナリストらは、「市場構造の次の局面が、これら長期保有者の選択に左右される可能性がある」と見ている。彼らが大規模な売却に踏み切れば、市場は再び長期的な調整期に入る可能性がある。

この状況は、ビットコインが過去最高値を更新した直後によく見られる現象と類似している。

実際、昨年3月にビットコインが7万3,679ドル(約1,068万5,690円)の高値を記録した後、トランプ大統領の再選まで約2万ドル(約290万214円)幅のレンジ内で長期間横ばいが続いた。

コイングラス(CoinGlass)のデータによると、ビットコインが最高値を再び突破した場合、約10億8,000万ドル(約1,566億2,726万893円)規模の空売りポジションが清算されるリスクにさらされるという。これは、短期間に大規模なポジション整理が起こり得ることを示唆している。

こうした中、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定に注目している。FRBは18日(米国時間)に政策金利の発表を控えている。利下げの可能性は、ビットコインを含むリスク資産にとって好材料となり得る。また、トランプ大統領の関税政策も、市場に不確実性をもたらす要因となっている。

スウィフトエックス(Swyftx)のチーフアナリスト、パブ・フンダル氏は「今後2カ月間に変化がなく、関税に関する脅威だけが繰り返されるのであれば、これがビットコイン強気相場を脅かす最大のリスクとなるだろう」と警告した。

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