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ボーイング787「ドリームライナー」がインドで墜落、242人中241人死亡の大惨事で浮上した”酸素マスク25%故障”内部告発の現実味

有馬侑之介 アクセス  

引用:PTI video

インドのアーメダバードで起きたエア・インディア旅客機の墜落事故により、ボーイング社の787-8機「ドリームライナー」の安全性が再び問題視されていると、ニューヨーク・タイムズ(NYT)などが12日(現地時間)報じた。

この日、エア・インディア所属の787-8機ドリームライナーがインド西部グジャラート州アーメダバードで離陸直後に墜落する事故が発生した。エア・インディアは事故直後に声明を発表し、「搭乗者242人中241人が死亡し、唯一の生存者は病院で治療中」と明らかにした。

NYTなどによると、今回の事故はボーイングの最新機種である787-8機ドリームライナーに関連して発生した初の人命事故だという。ただし、ボーイングの安全性への懸念は数年前から提起されており、特にドリームライナー機種に関する問題提起も数回行われてきた。

2017年、ある内部告発が端緒となった。ボーイングのエンジニアの一人だったジョン・バーネット氏は、2013年頃から社内で問題提起を行い、最終的に2017年に米連邦航空局(FAA)に品質問題を正式に告発した。その年のFAA調査で53件以上の規格外部品が確認され、是正命令が出された。

バーネット氏は2019年、BBC、ニューヨーク・タイムズ(NYT)などとのインタビューで、ボーイングが従業員に航空機の生産速度を上げるよう圧力をかけ、不良部品の使用を強要したと証言した。特に787型機ドリームライナーの緊急酸素システムのテスト結果で25%の故障率が示され、これは実際の緊急時に酸素マスク4つのうち1つが故障する可能性があることを意味すると指摘した。バーネット氏はこの故障の事実を管理者に報告したが、何の措置も取られなかったと主張した。

2021年にはFAAが、機体の隙間を埋め、不適切な材料で製造されたチタン部品を交換するボーイングの修正計画を承認し、約1年間ドリームライナーの納入が中断された。当時ボーイングは、これらの問題が安全性に即時的な影響を与えるものではないと主張していた。

昨年には、品質管理エンジニアのサム・サレプール氏が、787型機ドリームライナーの組立中に複合材部品を変形させ、不適切な方法で組み立てるなどの問題があると内部告発し、FAAがこれについて調査に着手した。

ボーイングは記者会見を開き、「開発段階はもちろん、最近数年間に実施した徹底的なテスト、検査、分析の結果、問題提起を裏付ける根拠は見つからなかった」とし、「1機のドリームライナー胴体に対して耐用年数をはるかに超える16万5,000回の飛行機の疲労試験を実施したが、機体には何の疲労の兆候も見られなかった」と反論した。ボーイングは約700機のドリームライナーが6年目の精密点検を終え、8機は12年目の点検も完了したが、早期疲労現象は発見されなかったと付け加えた。

昨年には、操縦席の座席が突然前方に動き、自動操縦装置が解除される事故が発生し、FAAがドリームライナーの操縦席座席の点検を指示することもあった。ボーイングは737MAX機の相次ぐ事故に関連しても数十件の訴訟・調査に直面している。相次ぐ事故と訴訟により、ボーイングは昨年時点で118億ドル(約1兆6,948億円)の損失を記録し、2019年以降の累積損失は350億ドル(約5兆270億円)を超えた。ボーイングは2018年と2019年に発生した737MAX機の墜落事故に関連して、米司法省と11億ドル(約1,577億7,296万円)規模の合意にも達している。

ボーイングは今回の事故について「事故の報告を認識しており、情報を収集中」との公式声明を発表した。米国運輸省のショーン・ダフィー長官はこの日、「地上調査なしに結論を出すのは時期尚早」とし、現時点で787型機ドリームライナー全体の運航を停止するのは難しいと述べた。

今回の事故機は2013年に製造され、2014年1月にエア・インディアに引き渡された。約4万1,000時間の飛行時間と8,000回に近い離着陸記録を持っていた。旅客機はアーメダバードを出発し、英国ロンドンのガトウィック空港に向かう途中、離陸直後に墜落した。

有馬侑之介
arimay@kangnamtimesjp.com

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