スペースXの大型宇宙船スターシップ、地上テスト中に爆発

「ただの傷だ」マスク氏は楽観視

イーロン・マスクCEO率いるスペースXの大型宇宙船「スターシップ(Starship)」が、再び試練に直面した。19日(現地時間)、ロイター通信など複数の海外メディアは、スターシップが18日夜に行った第10回試験飛行に向けた準備テスト中に爆発が発生したと報じた。

実際に撮影された映像では、スターシップに火花が走った直後、巨大な火球が地表に広がる様子が映っている。その後、炎とともに黒煙が夜空へと立ち上り、まるで戦時中の爆撃を思わせるような光景が広がった。スペースXは「地上エンジン点火テスト中に爆発が発生し、窒素ガス充填タンクに潜在的な欠陥が確認された」と説明した上で、「けが人はいなかった」と明らかにしている。

地上エンジン点火テストとは、ロケットを地面に固定した状態で実際にエンジンを点火し、その性能や異常を確認する重要な事前リハーサルのひとつである。

米紙ワシントン・ポスト(WP)など現地メディアは、度重なる試験飛行の失敗と今回の地上爆発により、スターシップの開発スケジュールに遅れが生じる可能性を指摘している。スペースXは今年1月、3月、5月に実施した第7〜9回の地球軌道試験飛行で3回連続の失敗を記録。いずれも機体が空中で爆発または分解する結果に終わっていた。

それでもマスク氏は、自身のSNS「X(旧Twitter)」で「ただの傷に過ぎない(Just a scratch)」と投稿し、大きな問題とは捉えていない姿勢を見せた。

月や火星の探査を目指して開発されたスターシップは、全長52メートル、直径9メートル。最大で100人の乗員と100トンの貨物を収容可能な設計となっている。この宇宙船を打ち上げるための世界最大級のロケット「スーパーヘビー」(全長71メートル)と組み合わせると、全体の高さは121メートルに達する。

梶原圭介
梶原圭介

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