
イラン原子力庁のトップが19日(現地時間)、イスラエル軍によるイランの「平和目的」の核施設爆撃に対し無策を貫く国連傘下の国際原子力機関(IAEA)に「不作為」をやめ、即時に監視と抑止行動を取るよう強く訴えた。
Newsisの報道によると、イランの準国営通信ファルス通信によれば、イラン原子力庁のモハマド・エスラミ長官は、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長に公開書簡を送付。イランのマルカジ州コンダブ地域にあるアラク重水炉へのイスラエル軍の爆撃に対する沈黙を非難した。
エスラミ長官は、IAEAが直ちに沈黙を破り、国際法に違反したイスラエルの核施設攻撃を非難すべきだと主張した。
19日でイスラエル・イラン間の戦闘は7日目に突入した。今回の衝突は6月13日、イスラエル軍がイランの軍事基地と核施設を爆撃し、イランの最高軍司令官や核科学者を標的とした攻撃で数十名が犠牲となったことから始まった。
これに対し、イランもイスラエル国内の標的に対してミサイルおよびドローン攻撃を開始し、戦闘は一層激化した。
19日未明、イスラエル南部のソロカ医療センターにミサイル1発が命中し、イスラエル保健省の発表によると少なくとも71名が死亡した。
国連イラン代表部はこの主張を即座に否定。空爆の標的は病院ではなく、イスラエル軍のC41電子通信部隊本部と情報機関の施設だったとイランは主張した。
イラン代表部は、イランは国際人権法を厳格に遵守しており、決してイスラエルのように民間人や非軍事施設を攻撃の対象にしたことはないと強調した。