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2025年07月09日水曜日
ホームニュースBYD、“労働搾取疑惑”で建設遅延のブラジル工場で今月中にEV組立開始へ 15万台生産・2万人雇用見込む

BYD、“労働搾取疑惑”で建設遅延のブラジル工場で今月中にEV組立開始へ 15万台生産・2万人雇用見込む

引用:BYDコリア
引用:BYDコリア

中国最大の電気自動車メーカーBYD(比亜迪)が、今月中にブラジル工場でEVの組立を開始する予定であることが明らかになった。

7日、中国メディア『新浪網』の報道によれば、BYDブラジル法人の副社長アレクサンドレ・バルディ氏は、現地メディアとのインタビューで「組立のための最終承認手続きが進行中であり、今月中の着手を見込んでいる」と述べた。

バルディ氏は「今年は中国から輸入した部品を用いて計5万台の車両を組み立てることを目指している」としたうえで、「これらにかかる関税を引き下げるための交渉も進行中」と説明した。

さらに「来年7月からはブラジル国内での完成車生産を開始する計画だ」とし、「現地では直接・間接的に約2万人分の雇用が創出される見込みだ」と付け加えた。

ブラジルではEV需要が急速に拡大しており、中国のEVメーカーにとって有力な進出先として注目されている。一時的に輸入関税が引き下げられた影響で、今年上半期の中国製EVの輸入は増加傾向にあり、5月までにBYDの輸出台数は約2万2,000台に達した。

BYDは昨年3月、ブラジルに年間最大15万台のEVを生産可能な大規模工場の建設に着手した。しかし、今年5月、建設作業中に労働搾取の疑いが浮上し、工事スケジュールに遅れが生じた。これを受け、ブラジル労働当局が調査を開始すると、BYDは施工会社との契約を解除し、問題の収拾に乗り出した。

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