
ウクライナのゼレンスキー大統領は14日(現地時間)、ユリヤ・スヴィリデンコ第一副首相兼経済相を次期首相候補として指名し、新政権の発足に向けて本格的に動き出した。
スヴィリデンコ氏は、今年米国との間で結ばれた鉱物資源協定において中心的役割を果たした人物として知られ、ゼレンスキー大統領は同日、国家経済の発展戦略をめぐって同氏と意見を交わしたとされる。
大統領はSNS「X(旧Twitter)」への投稿で「近く新政権の行動計画を受け取る予定だ」と述べ、政権刷新への意欲を明確にした。
ウクライナ憲法によると、首相任命には議会の承認が必要であり、現職のシュミハル首相が辞任を表明した上で、議会の採決を経る必要がある。辞任が承認されれば、30日以内に新首相の任命案が審議される見通しだ。
政権与党「国民の僕」は現在、議会450議席中231議席を占めており、過半数を維持しているため、スヴィリデンコ氏の就任と新内閣の発足は円滑に進む可能性が高い。
また、地元メディア『キーウ・インディペンデント』によれば、ゼレンスキー大統領は、政権再編後にシュミハル首相を新たに国防相として起用する意向も示したという。
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