
米連邦準備制度理事会(FRB)の年内2回の利下げ期待を背景に金が史上最高値を更新したことで、暗号資産市場から資金が大量流出し、主要暗号資産が軒並み急落している。金市場への資金流入に伴い、オプション市場では約17億ドル(約2,512億3万円)相当の暗号資産ロング(買い)ポジションが清算された。
23日の午前6時50分現在、グローバル仮想通貨情報サイト「CoinMarketCap」によれば、ビットコインは24時間前比2.12%下落の11万2,962ドル(約1,669万1,893円)を記録しているという。時価総額第2位のイーサリアムは6.22%急落し、4,198ドル(約63万320円)で取引されている。
時価総額第4位のリップルは4.35%急落し、2.84ドル(約420円)を記録した。一時は5%以上急落し2.78ドル(約411円)まで下落、2.80ドル(約414円)の節目を割り込んだ。これは9月5日以来初めてのことだ。これにより、リップルは時価総額ランキングで3位から4位に後退した。
この急落は暗号資産の大量清算が原因とされ、投資家らは当面の間、暗号資産市場が弱気相場に転じると予測し資金を引き揚げたものとみられる。仮想通貨情報サイト「CoinGecko」は、この日だけで約17億ドルのロングポジションが清算されたと推計している。
一方、金は再び史上最高値を更新した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引される金先物は1オンス当たり3,763.10ドル(約55万6,057円)まで急騰し、過去最高値を更新した。米経済メディア「ヤフーファイナンス」は、投資家らがデジタルゴールドと呼ばれる暗号資産市場から資金を引き揚げ、金市場に流入させていると分析している。
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