
中国の研究チームが「中国版ゴールデン・ドーム」の試作品開発に成功したと、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が30日に報じた。
中国最大の国防電子システム研究開発拠点である南京電子技術研究所の首席エンジニア、リ・シュードンさんが率いる研究チームが「分散型早期警戒探知ビッグデータプラットフォーム」の試作品を開発したことを、9月2日付の中国学術誌に掲載された論文で明らかにした。
研究チームによると、このシステムはまだ初期段階だが、中国に向けて発射される1,000発のミサイルを同時に監視できるという。
また、宇宙、海洋、航空、地上などに配置された多様なセンサーを活用し、潜在的な脅威を特定・分析できる。飛行軌道や兵器の種類などの重要情報をリアルタイムで伝達する。
研究チームは、このシステムの試作品が中国人民解放軍に配備されたと述べ、人民解放軍の「総合的な管理能力を大幅に向上させた」と評価した。
先にトランプ大統領は5月、宇宙配備型センサーと迎撃ミサイルを含む次世代防空システム、いわゆる「ゴールデン・ドーム」を3年以内に完成させると発表した。これは米国全土を最新鋭ミサイル攻撃から防御するシステムだ。
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