
米国とベネズエラの戦雲が漂う中、いわゆる「死の白鳥」もカリブ海上空に出現した。23日(現地時間)、米軍事専門メディア「The War Zone」などの海外メディアは、米軍の「B-1B」爆撃機がベネズエラ沿岸付近を飛行したと報じた。
報道によると、少なくとも2機のB-1Bが23日の午前、米テキサス州ダイエス空軍基地を離陸し、ベネズエラ沿岸から約80kmまで接近したという。これは核搭載可能な米空軍の戦略爆撃機「B-52」3機がベネズエラ近くの公海上空を飛行してからわずか1週間余りのことである。

米国がこのように戦略爆撃機を立て続けにベネズエラに派兵するのは、最大限の軍事的圧力をかけようとする意図があると解釈される。実際、トランプ政権はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の排除に向けた意志を隠さなかった。
トランプ大統領はマドゥロ大統領を「麻薬カルテルのボス」と規定し、最近米軍はベネズエラ沿岸付近で「麻薬運搬船」と主張する船舶を何度も撃沈し、把握されているだけで少なくとも37人が死亡した。ベネズエラ近くには米軍兵力も大規模に集結しており、米メディアは約1万人規模だと伝えた。
特にトランプ大統領は23日、ワシントンD.C.のホワイトハウスで記者と会見し、「ベネズエラで近く地上作戦が展開されるだろう」とし、「ベネズエラ関連の麻薬カルテルに対する作戦計画を議会に知らせる予定だが、宣戦布告は必要ないと考える」と述べ、攻勢の度合いをさらに強めた。

一方、朝鮮半島での訓練に頻繁に参加し、韓国内では「死の白鳥」として知らされているB-1Bは、1980年代中盤から米空軍で運用されている従来型の超音速爆撃機だ。米国での通称は「ボーン(Bone・骨)」で、これは「B-One」をそのまま読んだことに由来する。
B-1Bは最高速度マッハ1.25で、最大1万1,998kmを飛行でき、戦略爆撃機の中でも最多の60tに近い武装が搭載できる。ただし、元々B-1Bは核武装爆撃機として開発されたが、1990年代中盤からは核武装能力が除去され、現在は従来型武器のみで運用されている。
一方、B-52は米空軍戦略爆撃機の中で最も古い機種で、何度も改良を経て現在「B-52H」として運用されている。特にB-52は核弾頭を搭載した巡航ミサイルで、数千km先の目標を攻撃する米国の3大核戦力の一つに数えられる。
















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