
ウクライナが東部戦線の激戦地に特殊部隊を投入したが、ロシア側はこれを全員殺害したと主張している。
1日(現地時間)、BBCはウクライナ軍の情報筋を引用し、ウクライナ国防省情報総局と突撃部隊所属の特殊部隊がドネツクのポクロウシクの防衛部隊への補給路確保のため、一般歩兵として前線に投入されていると伝えた。
現地メディアは、キーリロ・ブダノフ国防省情報総局長が作戦を直接監督するため現地に赴いたと報じている。
また、ウクライナのブラックホークヘリがポクロウシク付近で約10名を投入する様子を捉えた写真も公開されたが、撮影場所や日時は確認されていない。
ポクロウシクはドネツク西部の戦略的要衝で、主要な交通・補給拠点に当たる。ロシアがここを制圧すれば周辺地域の掌握が容易になる可能性があり、周辺でロシア軍の前進が加速しているとの見方がある。
一方、ロシア側はこれらの特殊部隊を全員殺害したと主張しているが、現地の状況は流動的で、両者の主張は現時点で確認されていない。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は演説で「ポクロウシクは我々の最優先課題だ」と述べ、「占領軍(ロシア軍)は到達した地点で阻止され、撃退されねばならない」と重要性を強調した。
ロシアはポクロウシク北西部で、ウクライナ国防省情報総局の特殊部隊の投入を阻止し、ヘリコプターで着陸した兵士11名を全員殺害したと主張している。
ドネツクの軍事筋によれば、ウクライナ軍は包囲されてはいないものの、補給線がロシア軍の攻撃を受けているという。
ウクライナのオープンソース情報分析団体「ディープステート」は、ポクロウシクの約半分が双方とも完全な支配権を持たない「グレーゾーン」となっていると推測している。
米国の戦争研究所(ISW)も、ウクライナ軍が最近ポクロウシク北部で行った反撃作戦でわずかな進展があったものの、同地域は「主に争奪戦が続くグレーゾーン」と評価している。
ロシアはウクライナとの和平協定の一環として、ウクライナが現在支配していない地域を含むドネツク全域の割譲を要求している。
一方、ウクライナは現前線での戦闘を凍結する停戦案を受け入れる用意があるとしている。
            















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