
インド南部アンドラプラデシュ州のヒンドゥー寺院で1日、大規模な人波が押し寄せ圧死事故が発生し、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷したと現地当局が発表した。
新華社とAP通信などによると、事故はこの日アンドラプラデシュ州スリカクラム地区カシブガにあるベンカテスワラ・スワミ寺院で起きた。
ヒンドゥー教の聖日「エカダシ」を迎え、数百人の信者が寺院に殺到し、過密状態で惨事が起きた。
現地警察幹部K.V.マヘスワラ・レディ氏はAP通信に「予想を大きく上回る人波が押し寄せ、制御不能に陥った。その結果、多くの信者が死亡または負傷し、近隣の病院に緊急搬送された」と語った。
初動捜査によると、待機列を整理するために設置した鉄製の柵(グリル)が破損し、群衆の制御が失われ、一方向に人々が集中したことで圧死事故につながったとレディ氏は説明した。
地域の高官スワプニル・ディンカル・プンドカル氏は、「当初7人だった犠牲者が、その後3人増えて死者数が増加した」と述べた。
彼は、現在も重傷者が多く、死者数がさらに増える可能性を懸念している。死者のうち8人は女性、1人は子供だという。残る1人は身元不明だ。
また、少なくとも16人が現地の病院で治療を受けており、他の病院では約20人がショック状態で搬送され、経過観察中だ。
地元メディアが公開した事故現場の映像には、突然倒れた人々を周囲の人々が急いで助けようと駆け寄り、呼吸困難に陥った人々に応急処置を施す様子が映っている。
インドのナレンドラ・モディ首相とアンドラプラデシュ州のN・チャンドラバブ・ナイドゥ行政長官は犠牲者の遺族に哀悼の意を表明した。
            















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