
中国の習近平国家主席が中国を訪問したスペイン国王を迎え、両国が国際貿易秩序の維持に協力するよう呼びかけた。
中国外交部は12日、習主席が同日午前、北京の人民大会堂で国賓として来訪したスペイン国王フェリペ6世と会談したと発表した。
会談で習主席はフェリペ6世の訪中を歓迎し、「両国は深い歴史的・文化的基盤を共有している」と述べ、「今回の国賓訪問が友好と協力の持続的発展に重要な意味を持つ」とした。また、「中国はスペインとの伝統的友好を重視し、国際・地域問題におけるスペインの独自の役割を認識している」とし、「戦略性を高め、発展性を深め、国際的影響力を備えた包括的戦略パートナーシップを構築したい」と述べた。
両国の新再生可能エネルギー、デジタル経済、人工知能(AI)など新産業分野での協力に加え、南米など第三市場を共同で開拓できる可能性にも触れた。
習主席はさらに「世界は新たな動揺と変革の時期に入り、平和と発展の課題は依然として重い」とし、「中国はスペインと共に、国際連合(UN)が国際問題で中核的役割を果たすことを支持し、自由貿易ルールと国際経済・貿易秩序を維持したい」と強調した。
これに対しフェリペ6世は「スペイン政府は『一つの中国』政策を確固として遵守し、国家領土の完全性を支持する」と述べ、「両国の包括的戦略パートナーシップを継続的に発展させたい」との意向を示したと中国外交部は明らかにした。
フェリペ6世はまた「歴史は前進するのみで後退はない。両国は多くの国際問題で理念を共有し、多国間主義を支持し、対話と交渉による紛争解決を重んじている」と述べ、経済・貿易、産業、科学技術、環境エネルギーなど各分野での協力強化への期待も示したと外交部は付け加えた。
同日、両側は経済・貿易、科学技術、教育などに関する10件の協力文書の署名式に出席した。会談に先立ち、習主席と夫人の彭麗媛(ポン・リーユアン)氏が人民大会堂前の広場で歓迎式を行った。













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