
2011年の東日本大震災に伴う事故を起こした福島第一原子力発電所の運営会社である東京電力が事故後に停止していた原子力発電所を初めて再稼働する見込みだ。
18日付の日本経済新聞などは東京電力が本州中部・新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所6号機について、来月20日頃の再稼働を検討していると報じた。
一方で東京電力は前日「柏崎刈羽原発の再稼働工程や日程について決定した事実は一切ない」とコメントしている。
22日に閉会予定の新潟県議会で同意が得られた場合、東京電力は年内にも原子力規制委員会に対し、再稼働に向けた検査手続きの申請を行う方針だという。
原子炉の起動までには通常およそ3週間を要し、起動後は出力を段階的に引き上げる工程を踏むことになる。
花角英世新潟県知事は23日頃に東京都内を訪れ、再稼働を容認するよう求める政府側の理解要請に対し、回答する方向で調整していると伝えられている。
東日本大震災以前、日本には原子炉が54基あったが震災後はすべての原子力発電所が停止した。その後、再稼働に至ったのは14基にとどまっており、このうち東日本で実際に再稼働したのは、東北電力女川原子力発電所2号機のみとなっている。
新潟県に加え、北海道知事も泊原子力発電所3号機の再稼働を容認する方針を示しており、日本各地で「原発回帰」の流れが加速しつつある。

















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