
4年近く続いているロシアとウクライナの戦争は最悪の人命被害をもたらす消耗戦となっている。23日(現地時間)、英国防省傘下の国防情報局(DI)は情報更新を通じ、昨年と今年のロシア軍の死傷者数がそれぞれ40万人に達すると推定した。
特にDIは、ロシアの主要都市に住むロシア系出身の死傷者の割合は極めて低く、大半が貧困地域や少数民族居住地域出身だと分析した。また、ロシアの独立調査報道メディアプロエクト(Proekt)の研究結果を引用し、ロシア政府の管理職でウクライナとの戦争に参戦した親族がいる者は1%未満だったと伝えた。この分析は、戦争によるロシアの人命被害が不均等で、エリート層の支持に悪影響を及ぼさないことを示している。

2022年2月に始まったウクライナ戦争以降、死者と負傷者を合わせたロシア軍の死傷者数は増加の一途をたどっている。DIは昨年10月時点でロシア軍の総死傷者数を111万8000人と推定しており、これは過去ソ連が10年間のアフガニスタン戦争で被った死傷者の15倍に達する大きな損失だ。一方、西側のシンクタンクやメディアはウクライナ軍の死傷者数を総計40〜50万人と報じている。

このようにロシア軍の死傷者数がウクライナより多い理由は、犠牲を代償に領土を占領しているためである。特にロシア軍は兵力の数的優位を利用して波状攻撃を行う、いわゆる「肉挽き器」戦術を展開している。
ただし、ロシアもウクライナも公式に死傷者数を発表していない。これは戦争の勝敗と直接的に関連しているためである。これまで両国は国内外の世論や兵士たちの士気を考慮し、相手の被害は誇張し、自国の被害は過小評価してきた。しかし今回の戦争が民間人を除いても数百万人の死傷者を出した最悪の消耗戦であることは明らかである。













コメント0