マール・ア・ラーゴでウクライナ戦争終結協議
残る隔たりを埋められるかは不透明
ゼレンスキー大統領、外国軍駐留を要求

ドナルド・トランプ米大統領とウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領が行ったウクライナ戦争終結に向けた協議で、安全保障の期間を巡り両者の立場に隔たりがあることが明らかになった。トランプ大統領は交渉が「95%まで進展した」と強調したものの、残る争点を解消できるかどうかは依然として不透明だ。
ゼレンスキー大統領は29日(現地時間)、メッセージアプリを通じて記者団に対し、前日に行われたトランプ大統領との会談内容を説明した。それによると、米国側はウクライナに対し15年間の安全保障を提案した一方、ウクライナ側は最大50年間の安全保障を求めたという。
ゼレンスキー大統領は「私はトランプ大統領にすでに戦争が15年目に入っていると伝えた。そのため、より長期の安全保障を心から望んだ」と述べ「30年、40年、50年といった可能性についても真剣に検討したいと話した」と明らかにした。これに対し、トランプ大統領は「その点を考慮する」と応じたという。
またゼレンスキー大統領は会談でウクライナ国内への外国軍の駐留が必要だと要求したことも明らかにした。「安全保障がなければ、この戦争が本当に終わったとは言えない。そのような隣国(ロシア)が存在する限り、再侵攻の危険は残る」と述べた。
両首脳はトランプ大統領の別荘があるフロリダ州マール・ア・ラーゴで約2時間30分にわたり会談し、その後、共同記者会見を行った。トランプ大統領は合意成立の可能性について「95%程度だと言える。数週間以内に結果が分かるだろう」と述べた一方で「予想もしなかった問題が交渉を頓挫させる可能性もある。非常に難しい交渉だ」とも語った。
今回の会談では最大の争点とされるウクライナ東部ドンバス地域の領土問題や、ザポリージャ原子力発電所の運営を巡っても、双方の溝は埋まらなかったとみられる。ゼレンスキー大統領は領土問題について「ドンバス地域を自由経済区とする案を引き続き協議しているが、現時点で新たに示せる具体的な内容はない」と説明した。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「今回の会談でもトランプ大統領とゼレンスキー大統領が明確な突破口を示したとは言い難い」と評価した。
なおトランプ大統領は会談に先立ち、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とも約75分間にわたり電話会談を行っている。ロシア大統領府(クレムリン)は通話後にウクライナに対し、ドンバス地域を完全に放棄するよう改めて圧力をかけたと発表した。













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