
米国政府は7日(現地時間)、2週間の執拗な追跡の末にベネズエラに向かって逃げていたロシア籍のタンカーを北大西洋とカリブ海近海でそれぞれ1隻ずつ、合計2隻を拿捕したと発表した。特にこの中でロシア国籍の船舶1隻を拿捕したため、両国間の外交問題に発展する可能性があるとの観測も出ている。
ロイター通信などによると、アメリカ欧州軍(EUCOM)はこの日、SNS「X(旧Twitter)」を通じて「米司法省と国土安全保障省は国防部と協力してタンカー『ベラ1号』(現マリネラ号)を米国の制裁違反で拿捕した」と明らかにしたという。さらに「この船舶は米沿岸警備隊モンロー号の追跡の後、北大西洋で米連邦裁判所が発布した令状に基づいて拿捕された」と付け加えた。
米沿岸警備隊は先月21日、ベネズエラの違法な制裁回避に参加した制裁対象の「シャドーフリート」船舶1隻を追跡していると海外メディアが報じた。シャドーフリート(shadow fleet)は国際制裁を逃れて原油などの違法輸送に関与するタンカーなどの船舶集団を指す。
この船舶はベネズエラとイラン、ロシアなど制裁対象国のために原油を流通させるいわゆるシャドーフリートに所属しており、2024年に米国の制裁対象に上がっていた。当時「ベラ1号」として知られていたこの船舶はベネズエラに向かう途中カリブ海で米軍に制止されると航路を変えて逃げ、ずっと米沿岸警備隊の追跡を受けていた。
カリブ海で米沿岸警備隊と遭遇した際、有効な旗を掲揚していなかったベラ1号はその後航行中に突然ロシア国旗を船体側面に描き入れた。そしてロシア船舶登録簿に「マリネラ」という新しい名前で登録され、関心を集めた。
今月1日にはロシア政府が、マリネラ号は自国所属船舶であるため追跡をやめてほしいと米国務省に公式に要請したことが知られている。この過程の内幕は確認されていないが、ロシアがこのタンカーを保護するために軍艦を配置したとの報道があった。
この日も匿名の米国当局者はこのニュースを最初に伝えたロイター通信に「拿捕作戦が展開される近くにロシアの潜水艦を含む軍艦がある」と述べた。ロシア軍艦がどれほど近くにいるかは確認されていない。

拿捕過程でロシア軍の対応はなかったが、ロシア国籍の船舶を拿捕したため両国間の外交問題が発生する可能性があるとの観測も出ている。ただし米トランプ政権がこの船舶のロシア籍を認めていない状況で無国籍船として扱っていると伝えられた。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官はこの日のブリーフィングで拿捕事実を確認し「制裁対象の原油を輸送したベネズエラのシャドーフリート所属船舶」と言及した。彼女は続けて「当該船舶は虚偽の国旗を掲げた後、無国籍船と見なされた」とし、ロシア国籍船として見ることはできないとの見解を示した。
これに対しロシアは直ちに反発した。国営タス通信によると、ロシア連邦運輸省はこの日の声明で「国際連合(UN)の規範上、公海では航行の自由が許可されており、どの国も他国に登録された船舶に武力を使用する権利がない」と強調した。先月マリネラ号がロシア国内法と国際法に基づきロシア国旗を掲げて航行することができる仮の許可を受けたため、米国の行為が違法であるとの指摘だ。
ロシア外務省は「米軍がロシア籍マリネラ号に乗船したとの報道を注視している」とし、「乗組員の中にロシア国籍者がいれば適切に人道的に扱い、祖国に早急に帰還させるよう」米国に促した。

米沿岸警備隊はこれとは別にベネズエラに関連する他のタンカーも拿捕したと伝えた。拿捕したもう1隻の船舶は「M/Tソフィア号」で、昨年だけでベネズエラから原油を積んで4回出航したことが知られている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)はこの船舶が「カメルーン国旗を掲げていた」と報じた。
今回の作戦に関与した米南方軍は「拘束された船舶がカリブ海で違法活動を行っていた」とし、「米国にソフィア号を護送し最終処分する予定だ。西半球での違法活動を根絶するという使命を揺るぎなく遂行している」と強調した。
米国のドナルド・トランプ大統領は先月、ベネズエラのニコラス・マドゥロ前政府に対する圧力の一環としてベネズエラ産原油を輸送する制裁タンカーに対して封鎖措置を講じた。
















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