
中国の研究チームが電子廃棄物から金を効率的に回収する新技術を開発した。この方法は、古い携帯電話やコンピュータの中央処理装置(CPU)、家電製品のプリント基板(PCB)などから貴金属を抽出するもので、化学処理によって20分以内に金とパラジウムを回収できる。
8日付の香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、中国科学院広州エネルギー研究所と華南理工大学の共同研究チームは、この新技術を開発し、昨年11月に国際学術誌で発表した。
この方法では、電子廃棄物を過硫酸カリウム(PMS)と塩化カリウム(KCl)を混ぜた水溶液に入れて溶解させた後、金属イオンを含む浸出液をアスコルビン酸で還元し、金属を再び固体として回収する。この技術を用いると、廃棄されたCPUやPCBからの金の回収率は98%以上、パラジウムは93%以上に達する。10キロの回路基板を処理すると約1.4グラムの金が得られ、その費用は約72ドル(約1.1万円)にとどまり、国際金価格の3分の1以下とされる。
国際金価格が1オンス当たり4,400ドル(約69万円)を超える現状で、この技術は電子廃棄物リサイクルを非常に収益性の高い産業に変える可能性があると評価されている。腐食性や毒性を持つ化学物質を用いる従来の方法よりも、この工程はより簡素で環境負荷も少なく、スラッジのような二次廃棄物の発生量も抑えられる。
中国では、毎年1,000万トンを超える電子廃棄物を排出しており、今回の技術は資源不足と環境問題の双方に対応しうる潜在力を持つ手段として注目されている。
金やパラジウム、プラチナなどの貴金属は、電子機器の回路や部品に広く使用されている。金は電気伝導性に優れ、腐食に強いため、CPUやメモリチップ、コネクターなどに用いられている。量はわずかだが、世界中で廃棄される電子機器の総量を考えると、集めれば無視できない規模になる。
















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