
米著名ヘッジファンド「グリーンライト・キャピタル」創業者のデイビッド・アインホーン氏が、AI関連の上昇相場から距離を置き、消費財やヘルスケアといった割安株を積極的に買い進めたことが分かった。
米CNBCが米証券取引委員会(SEC)への開示資料を分析したところ、アインホーン氏は2025年10〜12月期(第4四半期)に、大型ハイテク株やAI関連銘柄への投資を抑える一方、包装材メーカーのグラフィック・パッケージングや、ファッションブランド「マイケル・コース」、「ジミー・チュウ」を傘下に持つカプリ・ホールディングスなどを買い増した。ヘルスケア銘柄の購入も複数確認されている。
第4四半期における保有増加率は、グラフィック・パッケージングが従来比78%増、カプリ・ホールディングスが同77%増だった。いずれもグリーンライトのポートフォリオで1億ドル(約155億円)を超える規模になったという。両社は株価が大きく下落していたものの、ウォール街のアナリストは今後20〜35%程度の反発余地があるとみている。
ヘルスケア分野では、精神医療施設を運営するアカディア・ヘルスケアの保有を従来比150%以上増やし、約5,800万ドル(約90億円)規模に積み上げた。アインホーン氏は今月初めのCNBCのインタビューで、同社株は数年で80ドル(約1万2千円)から13ドル(約2千円)へ急落し悪材料を織り込み過ぎたとの見方を示し、今後数年で下落幅の半分程度でも戻せば驚きではないと述べた。
このほか、医療保険のセンティーンも保有を従来比69%増とし、医療用品のヘンリー・シャインは約3,500万ドル(約54億円)分を新規に買い付けた。
ハイテク株のバリュエーションに以前から懸念を示してきたアインホーン氏は、AIブームの熱狂に慎重な姿勢を崩していない。AIはインターネット級の大きな革新で、今後30年の社会に計り知れない影響を与え得る一方、それが直ちに投資家の巨額リターンに結び付くとは限らないとも語り、株式市場の機会としてはなお見通しが立ちにくいとの認識を示した。
















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