
米国がイスラエルに「F-22・ラプター」戦闘機を初めて配備した。イランとの核交渉を前に圧力を最大限に高める様相だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は25日(現地時間)、「米国が最新鋭戦闘機F-22・ラプターをイスラエルに初めて配備した」とし、「これは米国とイスラエルの軍事的結束、アラブ圏とイスラエルの対立が再び悪化する可能性を示唆している」と報じた。
F-22は6月、米国のイラン核施設空襲「ミッドナイト・ハンマー作戦」の際、バンカーバスター(地中貫通爆弾)を投下したB-2・スピリット爆撃機に次いで重要な役割を果たした。当時F-22はB-2爆撃機がイラン領空深くに侵入しバンカーバスターを投下する際、前後方で制空権を確保し、敵戦闘機や地対空ミサイル(SAM)などからB-2を防護する役割を担った。
米国は中東地域展開において主にカタールやアラブ首長国連邦(UAE)などの米軍基地にのみF-22を配備していた。米国がイスラエルにF-22を配備したのは今回が初めてだ。米国はイスラエルへのF-22直接配備がイランとイスラエルの衝突に米国が直接介入するという信号と解釈される可能性を懸念していたが、すでに米軍の戦略資産の多くが中東近隣に配備されているため、イラン圧迫に制限を設けない姿勢を示している。
米国のこの動きはトランプ政権1期目の2020年に締結された「アブラハム合意」以降、米国の軍事態勢に根本的な転換を意味するという分析が出ている。当時イスラエルはUAE、バーレーンなど中東諸国と対立関係にあったが、米国の仲介でアブラハム合意を結び関係正常化の道を開いた。しかしF-22戦闘機がイスラエルに初めて配備されることで、合意を結んだ中東諸国はイスラエルの空軍力強化を懸念する可能性がある。
F-22のイスラエル配備はアブラハム合意違反には当たらないが、軍事バランスの問題やアラブ諸国の政治的負担を高める可能性があり、アラブ圏とイスラエルの対立が再び悪化する可能性が指摘されている。現在アラブ圏を主導するサウジアラビアとUAEは、すでに米国がイランを攻撃する場合、自国の領空通過を許可しないと明言している。

サウジアラビアの場合、2019年にサウジアラムコ石油施設がドローン(無人機)・ミサイル攻撃を受けたが、その際国際社会は背後にイランがいると指摘した。2023年、中国の仲介でサウジアラビアとイランが外交関係を復元した状況で、米国の攻撃に領空を開放すれば再び地域代理戦争が激化する可能性が高まる。
UAEは2022年、イランの支援を受けるイエメンのフーシ派からアブダビを攻撃された。その後アブラハム合意を通じてイスラエルと関係を正常化しながらも、イランとの経済的関係を維持する中立戦略を取ってきた。このような状況で米国に領空を許可すれば、事実上米国・イスラエル側に傾く形になることを懸念している。
米国はこのような理由からサウジアラビアとUAEの領空を使用できない場合、代替としてイスラエル空軍基地と米軍用機が集中するヨルダン空軍基地を活用し、様々な基地に空軍戦略資産を分散配備することが可能になる。
F-22の初のイスラエル配備がイランに対する強力な圧力と解釈される中、ホワイトハウス内では中東軍事作戦が現実化する状況を想定した様々なシナリオが出ている。米政治メディアのポリティコは25日、複数の情報筋を引用し「ドナルド・トランプ米大統領の参謀たちが米国に先立ってイスラエルがイランを攻撃し、その後イランが報復に出るシナリオを好んでいる」と報じた。

米国が「後者」でイランを攻撃する場合、米国内の有権者の反発を抑え、支持を引き出してイラン攻撃を正当化できるという政治的判断を下したとみられる。
現在イランは当局が米国と核合意を結ぶ準備ができているというメッセージを強調している。イランのアッバース・アラーグチー外相は前日、SNSの「X(旧Twitter)」で、「米国とイラン両国が前例のない合意で互いの関心事を解決し、共同の利益を実現する歴史的機会を迎えた」とし、「外交を最優先にすれば、合意はすぐに実現する」と述べた。両国の核合意は26日スイスのジュネーブで行われる予定だ。
















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