トランプ大統領「短期戦・長期戦の両方を想定」

米国とイスラエルによる深夜の電撃的な攻撃に対し、イランも中東各地を標的に反撃したが、最高指導者や軍司令官を失い、戦力差が露呈した。長期戦となれば不利とみられる米国が、短期間で軍事作戦を終結させられるのかに関心が集まっている。
米国とイスラエルは28日(現地時間)未明、イランの首都テヘランとゴム、イスファハン、ブーシェフル、ケルマーンシャーなど主要都市を同時多発的に攻撃した。
これに対しイランは米国とイスラエルの攻撃開始から約1時間後に反撃を開始し、カタール、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーンにある米軍基地を攻撃した。イスラエルではイランのミサイルがテルアビブ中心部を襲った。
アラブ首長国連邦ではアブダビ、ドバイの国際空港が攻撃を受け、世界唯一の7つ星ホテルとされるブルジュ・アル・アラブでも火災が発生するなど被害が広がった。イラン革命防衛隊は2日間で中東地域の米軍基地27カ所を攻撃したと伝えられている。
一方、最新兵器で武装し1,200発の砲弾を集中投入した米国とイスラエルの攻撃により、イランの最高指導者が殺害され、1日で200人以上の死傷者が出た。
米中央軍は1日「米軍の死傷者は出ていない」と明らかにした。
米国のドナルド・トランプ大統領は28日、米メディア・アクシオスに対し「複数の出口戦略を持っている」とし「作戦を長期化させ全面掌握することも、2日や3日以内に終結させることも可能だ」と語った。また米高官は「大規模爆撃は最低5日間続く計画だ」と明らかにした。
しかし、イラン側は報復の意思を鮮明にしている。イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、最高指導者の追悼声明で「この歴史的犯罪の加害者と背後勢力に対する復讐と処罰は義務であり正当な権利だ」と強調し「あらゆる能力を総動員する」と述べた。
また、イラン最高国家安全保障会議事務総長のアリー・ラーリージャーニー氏も前日「シオニスト(イスラエル)の犯罪者と恥知らずな米国人が自らの行為を後悔させる」と語った。
これに対しトランプ大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「(イランが報復すれば)我々は今までに見たことのない力で打撃を与える」と警告した。
一方で、米国が長期戦を回避するとの見方もある。戦闘が長期化すれば米軍の防空能力が消耗する可能性があり、28日にはバーレーンに駐留する米第5艦隊が攻撃を受けるなど、米国の防空網が完全ではないことが露呈した。
現在、イランは約2,000発のミサイルを保有しているとされ、数週間にわたり攻撃を継続できるとの評価も出ている。
さらに、世界経済への打撃や米国内の世論悪化も懸念されており、米国としては短期間で事態を収束させる可能性が高いとの見方がある。ただし、イランが米本土でテロ攻撃を実行すれば、米国がさらなる報復に踏み切らざるを得ず、泥沼化する可能性も否定できない。
米CNNの主席情報アナリスト、ジョン・ミラー氏は「イラン政権は今や失うものがほとんどない状態だ」と指摘し「イランが米本土でテロ攻撃を実行する可能性がある」と警告した。













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