
2025年2月、NASA(アメリカ航空宇宙局)が発射から1日で失った月探査機「ルナー・トレイルブレイザー」の通信途絶の原因が1年ぶりに明らかになった。
ルナー・トレイルブレイザーは2025年2月26日、月面の水分布を地図化する任務を遂行するために発射された小型月探査機だ。
低コストのD級任務を担った小型探査機だったが、発射からわずか1日で探査機との通信が途絶えたというニュースは科学者たちに衝撃を与えた。

26日(現地時間)、アメリカの公共ラジオNPRはNASAの情報公開を引用し、「太陽光パネルを動かすソフトウェア(SW)の不具合により、ルナー・トレイルブレイザーのパネルが太陽の反対側に反転した」と報じた。
調査団は「探査機内のエラー管理措置が多数誤っていた」とし、「複数のエラーと太陽光パネルの方向エラーが同時に発生し、結果的にルナー・トレイルブレイザーの失敗を招いた」と指摘した。
NASAの調査委員会によると、探査機を開発したロッキード・マーティンが発射前に太陽光パネルの方向制御SWを適切にテストしていなかったことが確認された。調査委は、仮に任務管理者がSWの問題を認識していたとしても、複数のエラーが同時発生していたため、エラー修正が困難だったと見ている。
NASAで勤務した経験を持つスタンフォード大学のスコット・ハーバード教授は「D級任務は計画通りに高い精度と科学的結果を得られない可能性が高いことを意味する」とし、「だからといって全体のシステムが完全に機能しないというわけではない」と述べた。
ルナー・トレイルブレイザーは低コストとはいえ7,200万ドル(約113億6,400万円)が投入された任務だ。該当任務の責任研究者であり、惑星科学者のベサニー・エルマン氏は「今回の任務失敗は、機関の目標、契約方式、技術的アプローチを任務成功に集中させることがいかに重要であるかを示している」とし、この結果を共有し、同じ事態が再発しないことを願っていると伝えた。
該当任務は発射から1日で無惨に失敗したが、思いがけない他の任務の成功につながった。太陽風が火星大気に与える影響を研究するD級探査任務「エスカペード」は昨年11月、出発直後に似たようなエラーを修正できたという。
エスカペードの責任研究者で、カリフォルニア大学バークレー校所属の研究者であるロバート・リリス氏は「元々は1時間以内、長くても3時間以内に宇宙船と通信が続く予定だった。しかし通信ができず、一瞬トレイルブレイザーのことが頭に浮かんだ」と回想した。
リリス研究者は「発射6時間後に私たちが見たのは地上のアンテナだった」とし、「エラーを発見し、感じた安堵感は私の人生で感じたどんな感情よりも大きかった」と述べた。













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