
米・イスラエルとイラン間の戦争において、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が明らかな「二股外交」で国際社会での存在感を高めている。米国にはイランとの戦争で終戦案を提示し、仲介役を果たす一方で、友邦国であるイランには米艦船の位置などを知らせて軍事協力を強化している。プーチン大統領の巧みな外交にドナルド・トランプ米大統領は、「ロシアがイランに協力する」という状況が相次いで出ているにもかかわらず、プーチン大統領をかばった。急騰する原油価格に対する代案として、米国がロシアの原油に対する制裁を緩和する案を検討している中、ロシアは今回のイラン戦争で事実上勝利したとの評価まで出ている。
クレムリンのユーリ・ウシャコフ外交政策補佐官は現地時間9日、プーチン大統領がトランプ大統領と1時間以上電話し、イラン戦争の迅速な終結のために自らの提案を説明したと明らかにした。両首脳はイラン戦争に関する議論を交わした後、ウクライナ戦争の状況、国際原油市場と関連するベネズエラの状況についても議論した。
ロイター通信によると、この電話でトランプ大統領はウクライナ戦争を早く終結させてほしいという意向をプーチン大統領に伝えたという。ウシャコフ補佐官は電話に関する会見を行い、「ロシア軍は迅速に(ウクライナに)進撃中であり、ウクライナが交渉に応じるよう促す必要がある」と述べた。まるで、ウクライナを侵攻したロシアと仲介しようとする米国が、被害を受けた当事国であるウクライナに交渉遅延の責任を問うように見える。このようにプーチン大統領はトランプ大統領を巧みに扱い、再び味方に引き込んだ。

プーチン大統領は、米国と戦争中のイランとは軍事協力を強化するなど友好関係を強固にしている。プーチン大統領はアヤトラ・セイエド・モジュタバ・ハメネイ師が代を継いで、イランの新しい最高指導者に選ばれたことに祝意を示し、米国は否定している彼の最高指導者就任を認めた。
プーチン大統領はこの日、声明を発表し、「モジュタバ・ハメネイがイラン・イスラム共和国の最高指導者に選ばれたことを心から祝う」と述べ、「イランが武力侵略に直面している時に、このような高い職務を遂行するには大きな勇気と献身が必要だ。あなたが父の業績を見事に継承し、困難な試練の中でイラン国民を一つにまとめることができると確信している」と語った。
プーチン大統領は「イランに対する揺るぎない支持と、イランの友人たちに対する連帯を再確認する」と述べ、「ロシアは過去と同様に、今後もイスラム共和国の頼もしいパートナーであり続ける」と付け加えた。
ロシアはイランに軍事支援も行っている。これに先立ち、米ワシントン・ポスト(WP)やCNNなどは米国の情報当局者を引用し、ロシアが中東内の米軍艦、航空機、指揮施設の位置情報をイランに提供したと報じた。この内容はイランも否定していない。イランのアッバス・アラグチ外務大臣は、現地時間8日に報道された米NBC放送のインタビューで「イランとロシア間の軍事協力は新たなことではなく、秘密でもない」と述べ、「ロシアは他の多くのルートで我々を支援しているが、詳細な情報は持っていない」と語った。
ロシアがイランとの協力関係を維持しようとしているにもかかわらず、プーチン大統領の巧妙な「二股外交」のせいか、トランプ大統領はプーチン大統領をかばう姿を見せた。トランプ大統領は7日、ロシアによるイラン支援に関する質問に「その兆候は見えていない」と否定した。
むしろ、イラン戦の影響で原油価格が予想以上に急騰したため、代案としてロシアの原油制裁解除も検討しているのだ。トランプ大統領は9日、フロリダ州のトランプ・ナショナル・ドラル・マイアミで行われた記者会見で「我々は一部の国に制裁を加えているが、(ホルムズ)海峡が正常化されるまでその制裁を解除する」と述べた。これは、ウクライナ戦争に対する責任を問うためにロシア産原油に対して行っていた制裁を解除する意向を示したもので、これもまたプーチン大統領が展開した「二股外交」の成果だと見ることができる。
















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