「なぜここに?」…奈良のシカ、30キロ離れた大阪の都心に出現

奈良県の象徴である「奈良公園」の鹿が生息地を離れ、30キロ以上離れた大阪市中心部に現れた。
25日、読売新聞やFNNなどによると、大阪市都島区の集合住宅でオス鹿1頭が目撃された。同地域は大阪最大の繁華街・梅田からわずか3キロの距離にある。
この鹿は11日に東大阪市で初めて確認されて以降、西へ移動を続け、市中心部まで入り込んだとみられる。
現場に駆け付けた関係者は、鹿の角が切られた痕跡を確認した。専門家は特徴などから、奈良公園由来の個体である可能性が高いとみている。奈良公園では毎年秋の繁殖期に、オス鹿による人身事故を防ぐため、定期的に角を切る措置が取られている。
地元の動物保護団体は「昨年、奈良公園の鹿は1465頭と過去最多を記録し、生息環境が逼迫している」と指摘した。群れを離れた若いオス鹿が道路沿いに長距離移動した可能性があるという。実際、この鹿は人や車を見ても驚かないなど、都市環境に適応した様子を見せた。
大阪市は警察や職員を配置した。横山英幸市長は「鹿はおとなしく見えるが、交通の妨げになる可能性がある」とし、「捕獲を最優先として、具体的な方法を検討している」と述べた。
ただ、当局が直ちに捕獲に踏み切るのは難しい状況だ。奈良公園の鹿は国の天然記念物に指定されており、具体的な人命・財産被害が確認されない限り、任意に捕獲することはできない。
環境省によると、この40年間で国内の鹿の生息域は約2.7倍に拡大した。専門家はこの傾向が続けば、今後は大都市での野生動物の出没がさらに増える可能性があるとみている。













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