
ドナルド・トランプ米政権がイランへの海上封鎖を続ける中、イランが先手を打つ形で原油の減産を始めたとの報道が出た。
アルアラビーヤやYnetなど中東メディアが2日(現地時間)、ブルームバーグ通信を引用して報じたところによると、イランは最近、原油生産量を減らし始めたという。
現在の生産ペースを維持した場合、約1カ月以内に原油の貯蔵能力が限界に達するとみられるため、「能動的な減産」に踏み切ったとされる。
各メディアは「米海軍による海上封鎖がイランの石油取引を一段と圧迫し、最近は輸出が急減する一方、貯蔵施設が急速に埋まりつつある」と伝えた。
報道によると、イランは長年にわたる西側の制裁を通じ、油田に大きな損傷を与えずに生産を減らすノウハウを蓄積してきたという。ただ、減産を無期限に続けることはできないため、根本的には米国が封鎖を解除し、原油輸出が再開される必要がある。
これに先立ち、トランプ大統領は先月28日、トゥルース・ソーシャルに「イランはわれわれに、自分たちが『崩壊状態(state of collapse)』にあると伝えてきた」と投稿し、「彼らはわれわれがホルムズ海峡をできるだけ早く開放することを望んでいる」と記した。
発言の具体的な意味は説明しなかったものの、海上封鎖によって原油減産を余儀なくされたイランの石油依存経済が危機に直面している、との趣旨と受け止められた。輸出できない原油が貯蔵施設に過剰に蓄積すれば、掘削を止めざるを得なくなるためだ。
トランプ大統領の主張には誇張が含まれているものの、複数の海外メディアの報道を総合すると、イラン国内の原油貯蔵施設が飽和状態に近づき、原油減産が避けられない状況にあることは事実とみられる。
この日の報道では減産幅は示されていなかったが、業界関係者の間では、米国の海上封鎖が続けば、今月中旬ごろにはイランの1日当たりの生産量が従来の半分程度にあたる120万〜130万バレルまで低下する可能性があるとの見方が出ている。
米国との和平交渉が無期限に中断される中、イランは当面、ペルシア湾の空のタンカーやイラン北部の未使用施設にも原油を貯蔵するなど、利用可能な貯蔵先を最大限確保し、長期化に備えている。













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