
ウクライナは3日(現地時間)、ロシア最大の原油輸出拠点であるバルト海のプリモルスク港にドローン(無人機)攻撃を敢行した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこの日、SNSの「X(旧Twitter)」で、「軍がプリモルスク港に対する攻撃が成功したと発表した」とし、「カラクルト型コルベットとパトロール船、『シャドーフリート』所属のタンカーを攻撃し、原油輸出港のインフラに甚大な被害を与えた」と述べた。
続けて「今回の成果はロシアの戦争遂行能力を制限する」とし、「大統領として、ウクライナ保安庁がロシアによる我が国の都市や村への攻撃に対し、正当な追加対応に踏み切ることを承認した。ロシアはいつでも戦争を終わらせられる。戦争の長期化は我々の防衛作戦規模の拡大につながるだけだ」と述べた。
ゼレンスキー大統領はロシア黒海沿岸にあるノヴォロシースク港の入口の海域でもシャドーフリート所属のタンカー2隻を攻撃したと述べた。ノヴォロシースク港はプリモルスク港と共にロシアの重要な原油輸出拠点とされている。彼はTelegramで「軍はロシアのシャドーフリートへの制裁を継続している」とし、「ノヴォロシースク港の入口の海域でシャドーフリート所属の船舶2隻を攻撃した」と述べた。そして「これらのタンカーは原油輸送に活発に使用されていたが、今後はそうはいかないだろう」とし、「ウクライナの長距離能力は海上、空中、地上で引き続き総合的に発展していく」と述べた。
タス通信などによると、ロシア・レニングラードのアレクサンドル・ドロズデンコ州知事は3日、「プリモルスク港での火災は迅速に鎮火された」とし、「(ウクライナの)攻撃後、原油の流出はなかった」と述べたという。彼は「一晩でドローン60機以上を撃墜した」とも述べた。プリモルスク港は1日100万バレルの原油を処理できる能力を持っている。ウクライナは米国の仲介で行われたロシアとの戦争終結の交渉が行き詰まった後、数回にわたりプリモルスク港を攻撃した。
クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は同日、「ゼレンスキー大統領がロシアの石油施設を標的にすることを避けるようにという西側の要請を拒否した」との質問に対し、ウクライナの攻撃によってロシアの原油輸出施設が破壊されれば、イラン戦争で上昇した国際原油価格がさらに上昇する可能性があると指摘した。
彼は「ホルムズ海峡の状況により、世界市場への原油供給が大幅に減少した」とし、「我々の原油供給の一部が市場に届かなければ、価格はすでに1バレル当たり120ドル(約1万8,900円)台に達してるが、さらに高騰するだろう」と述べた。続けて「輸出用原油の量が減少しても、ロシア企業はより多くの利益を上げることになり、これはロシアにとってより大きな収入をもたらすだろう」と述べた。
一方、ロシア国防省は3日、前線で24時間以内にウクライナのドローン740機を防空システムで撃墜したと発表した。戦況追跡サイトであるディープステートによると、ロシアはウクライナ東部ドネツク州の「要塞ベルト」の一部であるコンスタンチノフカ市の南部郊外からわずか1㎞の地点まで前進したという。
ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は3日、Telegramで「我々は侵入戦術を用いてコンスタンチノフカ郊外に足がかりを確保しようとするロシア軍の執拗な試みを撃退している」とし、「市内では破壊工作に対する措置が進行中だ」と述べた。
ロシアは停戦の前提条件としてウクライナにまだ占領されていない地域を含むドンバス(ルハーンシク・ドネツク州)の完全譲渡を要求している。ゼレンスキー大統領は領土譲渡の要求に断固として反対している。
















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