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「強すぎて捨てられず、高すぎて飛ばせない」F-22、1時間1000万円と稼働率40%が暴いた“最強機の呪い”

織田昌大 アクセス  

「世界最強と言われていたのに1時間飛ぶのに1000万円」…F-22が米空軍の頭痛の種になった理由

引用:米国空軍
引用:米国空軍

アメリカ空軍の最強の制空戦闘機F-22ラプターが「金食い虫」という不名誉を背負っている。世界で最も強力なステルス戦闘機の一つとされているが、飛行時間あたりの運用費はF-35Aよりもはるかに高く、稼働率も大きく低下している。

航空専門メディア「シンプルフライング」は19日(現地時間)、F-22がF-35Aよりも飛行時間あたりの運用費が高い理由を分析し、「F-22は圧倒的な空中優勢のために設計された機体であり、安く運用するために作られた戦闘機ではなかった」と伝えた。

F-22の飛行時間あたりの運用費は8万5000ドル、約1000万円を超える水準と推定される。アメリカの軍事専門誌「エア&スペースフォースマガジン」は2024会計年度のF-22の任務遂行可能率が40.19%にとどまったと報じた。指標上は、10機中4機程度しか直ちに任務に投入できない状態だったことを意味する。

最強性能の代償…ステルス・双発エンジンがコストを押し上げた

引用:米国空軍
引用:米国空軍

F-22の高い運用費は誕生背景に起因する。F-22は冷戦末期のアメリカ空軍の次世代戦術戦闘機事業から始まった。目標は敵の最新戦闘機を圧倒し、強力な防空網を突破して制空権を掌握することだった。

このためF-22はコストよりも性能を優先した。ステルス性能、超音速巡航、高機動性、センサー融合能力を最大化した。「安く大量に運用する戦闘機」ではなく、「どんな敵と対峙しても勝つ戦闘機」が開発目標だった。

問題はこの設計哲学が時間の経過とともに維持費負担として跳ね返ってきたことだ。F-22のステルス外皮とレーダー吸収素材は飛行後に精密点検と修理が必要だ。湿気、塩分、砂、超音速飛行時に発生する熱と圧力はステルスコーティングを損傷させる可能性がある。小さな表面の損傷もレーダー反射面積に影響を与える可能性があり、整備負担が大きい。

エンジンもコストを押し上げた。F-22はプラット・アンド・ホイットニーF119双発エンジンを搭載している。このエンジンはアフターバーナーを使用せずに超音速飛行を続ける「スーパークルーズ」を可能にする。空中戦では圧倒的な利点だが、双発高性能エンジンは燃料費と整備費を共に引き上げる。

F-35Aも高価なステルス戦闘機とされているが、F-22とは出発点が異なる。F-35は多国籍運用と大量生産を念頭に置いた機体だ。一方F-22はアメリカ空軍の最上位制空権掌握用に設計された特殊な戦力に近かった。この違いが長期運用段階でのコスト格差として現れた。

あまりにも高価で減らしたらさらに高くなった

引用:米国空軍
引用:米国空軍

F-22のコスト構造を悪化させたもう一つの要因は少量生産だ。米空軍は当初F-22を700機以上導入する案を検討していたが、冷戦終結と予算圧迫、F-35開発などで生産規模を大幅に縮小した。最終的な生産台数は試作機などを含めて195機にとどまり、最後のF-22は2011年に生産ラインを離れた。

当時の判断にはそれなりの背景があった。2000年代にアメリカが主に行った戦争はイラクとアフガニスタン中心の対テロ戦争だった。F-22が想定した高強度空中戦の需要はすぐには大きくなかった。高価な制空戦闘機を増やし続ける名分も薄かった。

しかし中国がステルス戦闘機と長距離ミサイル、統合防空網を急速に強化する中で評価は変わった。「あまりにも高価で減らした」という判断が今では「あまりにも少なく作った」という後悔に変わった。

少量生産は再び維持費を押し上げた。戦闘機は多く作るほど部品単価と整備インフラコストを下げることができる。逆に少なく作った機体は部品一つを調達するのにもより多くのコストがかかる。供給業者は小規模の部品生産ラインを長く維持することが難しく、一部の部品は新たに作るか再生産しなければならない。

F-35との違いもここで分かれる。F-35はアメリカだけでなく、複数の同盟国が共に運用しており、すでに1000機以上生産されている。整備教育、部品調達、ソフトウェア支援、整備施設を複数の国と共有できる。一方F-22はアメリカだけが運用する「閉鎖型最強機」に近い。性能は最高級だが、維持・整備体制では規模の経済を得られなかった。

稼働率40%台…捨てるには強すぎ、使うには高すぎる

引用:米国空軍
引用:米国空軍

低い稼働率はアメリカ空軍の悩みをさらに深めている。先進戦闘機の価値は性能表だけにあるわけではない。実際の任務が必要なときにどれだけ早く、どれだけ多くの機体を飛ばせるかが重要だ。任務遂行可能率は特定の時点の単純出撃可能台数ではなく、整備状態と任務準備状態を総合した指標だ。最精鋭の制空戦闘機の稼働率が40%台にとどまるという事実はアメリカ空軍にとって痛手だ。

稼働率の低下はコスト負担と直結する。整備に縛られた機体が増えると、残った機体が訓練と任務をより頻繁に担うことになる。運用負担が集中すると機体の疲労度は早く蓄積され、再び整備需要が増える。

老朽化も避けられない。F-22は2005年に実戦配備され、かなりの機体はすでに20年近くの運用期間を積んでいる。生産ラインは閉鎖され、1990年代と2000年代初頭の技術を基にした部品と装備は現代の供給網でますます入手が難しくなっている。

それでもアメリカ空軍がF-22をすぐに放棄することはできない。F-22は依然として純粋な空中戦能力で世界最高水準と評価されている。ステルス性能と高機動性、超音速巡航能力、高性能レーダーとセンサー融合能力は中国とロシアの最新戦闘機に対抗するための核心戦力とされている。

米空軍は次世代制空戦闘機事業であるNGADでF-22以降を準備している。しかし新たな戦力が実戦配備されるまでには時間が必要だ。それまでF-22はアメリカの最上位制空戦力として残るしかない。

結局F-22はアメリカ空軍にジレンマをもたらした。性能は依然として強力だが、運用費と整備負担はますます大きくなっている。少量生産のため部品網は狭く、ステルス整備は難しく、機体は年を重ねている。

F-22が残した請求書は単なる維持費の問題ではない。最強性能にすべてをかけた武器システムが長期運用段階でどのようなコストを要求するのかを示す事例だ。F-22は空の支配者として生まれたが、その支配力を維持するためにかかるコストはアメリカ空軍にとっても重い課題となった。

織田昌大
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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