ロシアのドローンがルーマニアの集合住宅に墜落…民間人2人負傷、70人が避難
「ルーマニア国境近くのウクライナ港湾都市オデーサへの攻撃中だったロシア製ドローンとみられる」
「ロシアのドローンによるルーマニア領空侵犯はこれまでもあったが、民間人被害が発生したのは初めて」
ルーマニア外務省「無責任なエスカレーションを非難」…NATO「ロシアの脅威への防衛を強化する」

ロシアの「無人航空機(ドローン)」が29日(現地時間)、ウクライナと国境を接するルーマニア東部の都市で集合住宅の屋上に墜落し、民間人2人が負傷した。ロシアのドローンが北大西洋条約機構(NATO・ナトー)加盟国であるルーマニアの領空を侵犯した事例はこれまでにも複数あったが、民間人被害が発生したのは今回が初めてだ。
BBCやCNNなどによると、ルーマニア国防省は同日の声明で、ウクライナへの攻撃を行っていたロシアのドローンが、ガラツィにある10階建てマンションの屋上に墜落したと発表した。ルーマニアの緊急対応当局は、「2人が擦り傷を負って治療を受け、火災の消火活動の過程で約70人が避難した」と明らかにした。
ガラツィは、ロシア軍の主要攻撃目標の一つであるウクライナ・オデーサ州イズマイールと、ドナウ川を挟んで隣接している。ウクライナ当局によると、ガラツィにロシアのドローンが墜落したのとほぼ同じ時間帯に、イズマイールもロシアのドローン攻撃を受けた。
国防省は、「領空内でロシアのドローンを探知した後、目標への攻撃許可を受けたFー16戦闘機2機を緊急発進させた」としたうえで、「このドローンのうち1機がルーマニア領空に侵入し、ガラツィ南部のマンション屋上に墜落して、その衝撃で火災が発生した」と説明した。
クリスチャン・ポポヴィッチ国防省報道官は、CNN系列の「アンテナ3 CNN」に対し、「このドローンは午前1時54分に領空へ侵入し、ガラツィ市東部へ向かったが、ガラツィ南部でレーダーから消失した」と説明した。
国防省によると、2022年にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以降、ドローンの残骸がルーマニア国内で47回発見されているという。このうち12件は今年に入ってから確認された。
また国防省は、ロシアがイズマイールなどウクライナの都市への攻撃を開始して以降、ロシアのドローンがルーマニア領空を28回侵犯したとロイター通信に明らかにした。
ルーマニア外務省は、「今回の事件はロシアによる重大かつ無責任なエスカレーションを意味する」としたうえで、「NATOに状況を共有し、ドローン対処能力の提供を加速するよう要請した」と発表した。
NATOもロシアの無謀な行動を非難した。NATO報道官はSNSのX(旧Twitter)に投稿した声明で、「ドローンを含むあらゆる脅威に対する防衛能力を引き続き強化していく」と述べた。
NATO加盟国は、自国領空に侵入したり、自国領内に落下したりしたロシアのドローンやミサイルに対し敏感に対応している。NATO加盟国の戦闘機は昨年9月、ポーランド領空を侵犯したロシアのドローンを撃墜した。NATOは当時、「ロシアは極めて危険な行動によって緊張を新たな段階へ引き上げた」と非難していた。
















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