
中国が南シナ海のスカボロー礁に新しい構造物を設置したとされる。4日(現地時間)、ロイター通信などの海外メディアは、フィリピン政府がスカボロー礁で新しい構造物を発見し調査に着手したと報じた。フィリピン政府によると、スカボロー礁の南側入口付近で正体不明の新しい人工構造物と推定される物体が最近確認されたという。
実際に米国の海洋透明性推進団体「シーライト(SeaLight)」が公開した衛星写真では、直径10m未満の金属製物体が暗礁南側の入口で確認できる。ただし、シーライトはこの構造物が標識なのか、ブイ用の装置なのか、モニタリング機器なのかはまだ不明だと述べた。フィリピンのギルベルト・テオドロ国防相も「まだそれが何なのか分からないため、未確認情報として扱っている」とし、「中国は時々ブイや他の物体をそこに設置する。外部から流れ着いた物体かもしれない」と説明した。
暗礁に設置された小さな構造物一つにフィリピン政府が敏感に反応する理由は、紛争地域に先に構造物を設置した後、徐々に領土化する中国の戦略にある。中国は1995年、ミスチーフ礁に小さな固定式の漁民避難所を建設した後、これを巨大な軍事基地(人工島)に拡張した前例がある。今回もスカボロー礁を完全に自国領土として固めるための出発点である可能性があるとの分析が出ている。
中国政府はこれまで南シナ海の約90%に達する海域に対して領有権を主張し、フィリピンなどの周辺国や米国とも対立してきた。このうちスカボロー礁はフィリピン・ルソン島の北西約240km、中国・海南省から約900km離れた中国とフィリピン間の代表的な領有権争いの地域の一つだ。
特にこの地域は、豊富な水産資源に加え、暴風時に船舶が避難できる場所としての役割を持ち、戦略的にも極めて重要な位置にある。中国は2012年4月からこの地域を実効支配しており、この一帯にフィリピンの海上警備船が現れると放水攻撃を加えることもある。今年の5月31日にも中国は052D型駆逐艦と054A型・056A型フリゲート、H-6K戦略爆撃機、J-16戦闘機など海軍・空軍の戦力を動員し、スカボロー礁近くで戦闘準備のための巡回を行った。














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