歴史問題が再び火種に…ヴォルィーニ虐殺論争、ウクライナのEU加盟にも影

ロシアによる侵攻開始以降、最も緊密な協力関係を維持してきたポーランドとウクライナが歴史問題を巡って対立し、欧州連合(EU)の懸念が高まっていると、ロイター通信が23日(現地時間)に報じた。
対立の発端は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が最近、ウクライナ軍部隊にウクライナ蜂起軍(UPA)の名称を採用したことだ。UPAはウクライナではソ連とナチスに対抗した独立運動勢力として評価されている一方、ポーランドでは第二次世界大戦中にヴォルィーニ地方で数万人のポーランド人を虐殺した組織として認識されている。
これに対し、ポーランドのカロル・ナブロツキ大統領はゼレンスキー大統領に授与していた最高勲章「白鷲勲章」を剥奪し、ウクライナ側も強く反発した。ポーランドのドナルド・トゥスク首相は「両国に損害をもたらす戦略的な誤りだ」と述べ、自制を呼びかけたが、論争は続いている。
EUが特に懸念しているのは、今回の対立がウクライナのEU加盟問題に直結する可能性があるためだ。ポーランドはこれまでウクライナのEU加盟を積極的に支持してきた中核国だったが、最近では、歴史問題が解決されない限り加盟を支持できないとの声が高まっている。実際にポーランド政界では、ヴォルィーニ虐殺問題が解決するまではウクライナのEU加盟を認めるべきではないとの主張が継続的に提起されてきた。
米シンクタンクのジャーマン・マーシャル財団(GMF)は最近の報告書で、「ポーランドとウクライナの歴史認識をめぐる対立が欧州の安全保障を脅かす可能性がある」と警告した。GMFは、ウクライナ支援疲れや農産物をめぐる対立などで既に両国関係が弱まっている中、歴史問題が重なったことでロシアにつけ入る余地を与える可能性が高まったと分析している。
欧州委員会は最近、ウクライナの加盟交渉が進展していると評価したが、この日、「加盟には加盟国の全会一致による承認が必要なため、ポーランドとの対立が長期化すれば新たな障壁となる可能性がある」と懸念を示した。戦争によって形成された連帯が、歴史問題を前に再び試練に直面している。













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