
欧州を襲った記録的な熱波により、エアコンや扇風機の需要が急増し、中国製の冷房家電の販売が急増している。それに伴い、アリババなどの中国の電子商取引プラットフォームや主要な家電メーカーも恩恵を受けている。
29日(現地時間)、アリババの企業間取引(B2B)プラットフォーム「アリババドットコム」によると、欧州の主要市場で冷房家電の需要が全般的に増加するなか、携帯型の扇風機の卸売の注文の増加率が特に目立ったという。
熱波で扇風機の卸売の注文が急増
アリババドットコムは、欧州の8つの主要市場のうち6カ所で、扇風機の注文の増加率がエアコンの注文の増加率を上回ったと発表した。スウェーデンの扇風機の注文は前年同期比375%増加し、ベルギーは114%、スイスは34%増加した。フランスでも携帯型の扇風機の注文が31%増加した。
スペインは、調査対象の市場の中で唯一、エアコンの注文の増加率が扇風機を上回った。スペインのエアコンの注文は前年同期比100%増加した。アリババドットコムは、古い住宅の構造や、賃貸住宅の設置の制限、高い電気料金、長いエアコンの設置の待機時間などが、欧州で携帯型の扇風機の需要を高めた要因だと分析した。これは、熱波の長期化に備え、現地の卸売業者や小売業者が、冷房機器の在庫の確保に積極的に取り組んでいる影響とみられる。

小売販売も「活況」…中国の家電メーカーが恩恵
こうした傾向は小売販売にも現れた。香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、アリエクスプレスで6月17日から23日までの間に、スペインの扇風機の販売量が前月の同時期に比べて94%増加したと報じた。イタリアでは、6月の冷房機器や紫外線カット衣類の販売が前月比100%増加した。
美的集団(メイディ)やグリー・エレクトリック、TCL、海爾集団(ハイアール)などの中国の主要な家電メーカーも、気候変動に伴う冷房の需要の増加の直接的な恩恵を受けている。
美的集団は、自社の主力製品である「PortaSplit」のエアコンが、今年特に高い人気を博していると述べた。同社は、今年上半期の西欧地域のエアコンの売上が前年同期比70%以上増加し、「PortaSplit」の欧州での年間の販売台数が30万台に達する見込みだと予測した。
グリー・エレクトリックは、フランス、イタリア、スペインなどで、今年1月から6月までのエアコンの販売量が前年同期比40%以上増加したと発表した。TCLのエアコン事業部の陳暁林(チェン・シャオリン)社長も、最近、中国メディアとのインタビューで、一部のエアコン製品は「すでに完全に売り切れた」と述べた。
中国製エアコンの輸出も急増
現地の需要が急増するなか、中国製のエアコンの欧州への輸出も、史上最大の水準に増加している。
中国の税関の最新の資料によると、5月に中国は、フランスに333万ドル(約5億4,000万円)、ドイツに282万ドル(約4億6,000万円)、オランダに769万ドル(約12億5,000万円)相当のエアコンを輸出したという。これは前年同期比でそれぞれ186.2%、69.6%、139.1%増加した水準だ。















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