
中国が6日、原子力潜水艦から核弾頭搭載可能な弾道ミサイルの発射実験に成功したことを受け、今後はこうした発射実験をより頻繁に実施するとの見方が強まっていると、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が7日(現地時間)報じた。
中国は今回の発射実験について、どの潜水艦からどのミサイルを使用したかは明らかにしていない。
ただし、専門家らは、発射地点は南シナ海または渤海湾で最新鋭の094型原子力潜水艦からJL-3大陸間弾道ミサイル(ICBM)が発射されたとみている。米国防総省もJL-3が094型原子力潜水艦に搭載されているとの認識を示している。
今回の発射について、中国政府当局者は発言を控えている一方、中国メディアは積極的に報じた。中国共産党系メディアの環球時報は7日「中国の核戦力の三本柱がさらに強化された」と強調した。
さらに環球時報は、中国の専門家の話として「中国人民解放軍の海上配備型核戦力は太平洋のどこからでも安定的かつ信頼性の高い戦略的反撃を実施できる能力を備えている」と伝えた。
しかしNYTは、この評価には誇張が含まれていると指摘した。中国が原子力潜水艦を探知されることなく、任意の海域で自由に運用できる段階には至っていないとの見方だ。
原子力潜水艦の最大の強みは秘匿性にある。敵に探知されることなく行動し、深海からの予測不能な攻撃を警戒させることが抑止力につながる。
だが、中国の原子力潜水艦は長年、騒音が大きく探知されやすいと指摘されており、現在でも米国やロシアの原子力潜水艦と比べると、秘匿性で大きく劣るとされている。
米国海軍大学校のアンドリュー・エリクソン教授は今週公表した研究で、中国は094型よりも秘匿性に優れた次世代潜水艦を建造中であり、その性能はロシアの最新鋭潜水艦に近づく可能性があるとの見方を示した。
米海軍情報局長のマイク・ブルックス氏は今年3月、議会で中国は核兵器搭載能力を持つ6隻を含む約14隻の原子力潜水艦を保有していると明らかにした。一方、米国は約70隻の原子力潜水艦を保有している。
現時点では、中国の原子力潜水艦の能力は米国やロシアには及ばないものの、今回のミサイル発射実験は中国が国際海域や公海上空での長距離ミサイル実験に慎重だった従来の姿勢を転換しつつあることを示している。
中国が太平洋を横断する長距離ミサイル実験を実施したのは今回が3回目だ。最初は1980年で前回は2024年だった。
一方で、中国の核戦力は量・種類ともに拡大を続けており、中国の世界的地位に対する自信も高まっていることから、今後はこうした実験がさらに増える可能性がある。
オーストラリア戦略政策研究所のジャスティン・バッシ所長は「中国は自らが太平洋を支配するための非常に大きな武器を手にしたことを世界に示そうとしている」と分析した。
『潜水艦戦争』の著者ブルース・ジョーンズは、中国は米国との差を縮めるため巨額の投資を続けてきたと指摘した。また「中国は質的な面で米国に追いつこうとしており、量では追い抜く勢いにある。今後、発射実験はさらに増える可能性が高い」との見方を示した。














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