NATO事務総長「防衛費増額を促したトランプ氏の主張は正しかった」 欧州同盟国への圧力を評価

北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長は7日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領について「NATO同盟国に防衛費の増額を継続的に求め、イランとの戦争に踏み切った判断は正しかった」と評価した。これはトランプ大統領の政策に強い支持を示した発言として注目されている。
トルコの首都アンカラで開かれているNATO首脳会議に出席中のルッテ事務総長はこの日、米政治メディア・ポリティコのインタビューで「私は彼(トランプ大統領)が好きだ。彼がNATOのために行っていることは望ましい」と述べた。
欧州各国はトランプ大統領がグリーンランド併合に言及したことや、NATO第5条の集団防衛義務に疑問を呈したこと、欧州首脳への批判、さらにドイツ駐留米軍の一部撤収を決めたことなどを受け、米国の同盟への関与に懸念を示してきた。
ルッテ事務総長は「トランプ大統領は本質的にドワイト・D・アイゼンハワー以降の歴代米大統領が目指してきた、米国と欧州の防衛費負担の均衡という目標を実現しようとしている」と述べた。
また、今回のNATO首脳会議は同盟関係にとって大きな転換点になるとの認識を示した。
NATOはトランプ大統領の首脳会議出席を前に、新たな防衛費の増額が実際の軍事力強化につながっていることを示すため、総額数十億ドル規模の軍事プロジェクトを発表した。
ルッテ事務総長はNATO首脳会議で開かれた防衛産業フォーラムで「これらの投資は無駄にはならない」と述べ、プロジェクトを紹介した。
NATOは独自の兵器を保有していないが、約50年前に導入した14機の早期警戒管制機(AWACS)と最新の監視ドローンを運用している。この日は老朽化したAWACSの後継機導入契約も発表された。スウェーデンの防衛大手サーブは、10カ国による共同事業向けに最大10機の新型グローバルアイ監視航空機を供給する予定だとスウェーデンのウルフ・クリステション首相が明らかにした。

ルッテ事務総長はさらに、NATOの監視能力強化に向けて5機のトライトン無人偵察機を調達する4カ国共同事業も発表した。
ルッテ事務総長はポリティコに対し「持続可能なNATOを築かなければならない。欧州諸国とカナダが真に責任を果たし、米国への過度な依存から脱却した強固なNATOを構築すべきだ」と強調した。
また「ロシアがウクライナで何をしているかを我々は目撃した。我々の目標はNATO加盟国の10億人の国民をロシア、中国、北朝鮮、イランの脅威、そして中国の大規模な軍拡から守ることだ」と述べた。
一方で、NATOを巡る米欧間の対立が存在することは認めつつも「同盟は依然として米国と完全なパートナーとして結束している」と強調した。
さらにルッテ事務総長は「(トランプ)大統領がNATOを巡る個別の問題に不満を示すのは理解できる。しかし、欧州諸国が果たしている役割は極めて大きい」と指摘し「欧州各国はエピック・フューリー作戦を可能にする上でも大きく貢献した」と述べた。













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