「米兵の犠牲が止まらない」戦争長期化で死傷者拡大...イラン戦争は“最悪局面”へ

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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2月に始まったイラン戦争が、米国の連続した爆撃や、親イラン勢力による紅海の封鎖の脅威で、最悪の局面に突入した。米国は海外に滞在する自国民に注意を呼びかける一方、仲介国は10日間の停戦案を提示した。

米、10日連続でイラン爆撃…イラン「全面戦争」

イランでの作戦を担当する米中央軍は20日(現地時間)、SNS「X」に投稿し、イランへの空爆を予告した後、約5時間後に空爆の終了を通知した。中央軍は「今回の空爆は、ホルムズ海峡を通過する商船を攻撃できるイランの能力を弱体化させるための作戦の一環だ」とし「イランの軍事の指揮センターや海上戦力、ミサイル及び無人機(ドローン)の発射基地、防空システムなどを攻撃した」と説明した。同時に、ホルムズ海峡を通じた商船の運航が現在も継続中だと主張した。

先月17日にイランと終戦の合意書を締結し、60日間の停戦で合意した両者は、現在、戦争の状態にある。米国は先月26〜27日のイランへの空爆の後、今月7日、9日にイランを再び爆撃し、11日から20日まで10日連続でイランを空爆した。米国のドナルド・トランプ大統領は、すでに10日付で米議会に戦闘の再開を通知した。

20日、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、首都テヘランで開かれた司法府の最高会議で「今、イランは全面戦争を展開しているのが現実だ」とし「今の戦争は、単にミサイルで行われる戦争ではない」と強調した。イラン軍は21日未明、クウェート内の米軍基地をミサイルで攻撃した。

バブ・エル・マンデブ海峡に接するイエメンのフーシ派も行動に出た。イスラム教シーア派の宗主国イランの支援を受けるフーシ派は20日、報道官の声明を通じて、代表的な親米国家であり、イスラム教スンニ派の宗主国であるサウジアラビアに言及した。続けて「犯罪国家サウジに対して海上封鎖を宣言する」と明らかにした。バブ・エル・マンデブ海峡は、紅海とアラビア海をつなぐ場所で、世界の海上の原油の輸送量の約10%が通過する。原油市場の専門家は、バブ・エル・マンデブ海峡の原油の輸送量が、ホルムズ海峡(20〜25%)より少ないが、両海峡が封鎖されれば、1バレル当たり90ドル(約1万4,700円)前後の国際的な原油価格が、120ドル(約1万9,600円)まで急騰する可能性があるとみている。

米国の人的被害が拡大、停戦の希望はまだ残る

米国の場合、イラン戦争の長期化に伴い、軍人と民間人の両方が危機に直面している。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、2月28日の開戦から6月末までの米軍の死亡者と負傷者は、それぞれ14人、427人だったという。7月中には、3人の米軍の兵士がイランの報復の空爆で死亡し、1人は不発弾の処理中に亡くなった。米国防総省のショーン・パーネル首席報道官は20日、CBS放送のインタビューで「7月7日以降、約100人が、ある程度の負傷を負ったとみなされる」と述べた。パーネル首席報道官は、負傷者の96%が任務に復帰したと説明した。続けて「負傷の大半は軽度の脳震盪だ」と付け加えた。NYTは、国防総省が具体的な死傷者数の公開を避けていると主張した。

また、米国務省は20日、海外に滞在する自国民を対象に渡航注意情報を発令した。国務省は、中東の米国人に対し「航空便のキャンセルや、定期的な空域の封鎖、旅行の混乱の可能性に備えるべきだ」とし「大使館や領事館の安全警報と、現地の当局の通知、ニュースを随時確認するよう」勧告した。同時に、中東以外の米国人に対して「中東地域以外の米国の外交施設も攻撃の対象となったことがある」とし「イランと、同国を支持する団体は、世界のどこでも、米国や米国人に関連する施設や場所を攻撃の対象にする可能性がある」と警告した。

先月の終戦の合意書の締結に貢献した終戦の仲介国は、両者の衝突を止めるために、依然として努力を続けている。米政治メディアのアクシオスは20日、関係者の話として、カタール、エジプト、パキスタンが、米国とイランに10日間の停戦案を提案したと報じた。エスマイル・バガイ・イラン外務省報道官は20日の記者会見で、最近、仲介国から米国との緊張の緩和のための提案を受けたと明らかにした。

10日間の停戦案には、交戦の中断とホルムズ海峡の開放の条項が含まれている。米国とイランは、10日間で通行料の徴収の問題など、海峡の管理策を議論することになる。米国の関係者は、米国が、亡くなった米軍の兵士への報復の観点から、イランへの爆撃を数日間続ける可能性があると見込んでいる。

20日、CNNと接触した別の米国の関係者は、米軍が、欧州に配備されたF16とF35戦闘機を中東に追加で展開し、空中給油機の戦力も増強する計画だと述べた。同日、イスラエルの関係者も、ここ数日間で数十機の米軍の空中給油機がイスラエルに到着したと述べた。

梶原圭介
梶原圭介

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