「ただ勝利を祝っていただけなのに...」W杯祝賀中の21歳、警察の無差別暴行で“睾丸を失う”

ワールドカップ決勝進出の歓喜に包まれていたスペインの首都マドリード中心部で祝賀行事を楽しんでいた若者が、警察の過剰な取り締まりを受け、片方の睾丸を摘出する重傷を負った。
20日(現地時間)、アルゼンチンメディアのインフォバエやスペインメディアラ・セクスタなどによると、スペインがフランスを破り、2026年ワールドカップ決勝進出を決めた直後、マドリードのコロン広場やレコレトス通り周辺では、多くの市民が集まって勝利を祝っていた。
この際、友人らと勝利を祝っていた21歳の男性Aさんが、現場に出動した警察官から警棒で殴られたという。
目撃者や被害者側によると、当時、現場では市民が国旗を振りながら歓声を上げており、全体的に平穏な雰囲気だった。Aさんたちも警察と衝突したり、威嚇するような行動を取ったりしていなかったという。
しかしAさんは、警察官が特別な理由もなく、突然暴力を振るったと主張している。
Aさんの父親は、スペイン公共放送TVEやラ・セクスタの取材に対し、「息子は普段から争いを起こすようなことのない、ごく普通の学生だ」と説明した。
その上で、「警察官は理由も告げずに息子の首をつかんで地面に投げ倒し、盾や警棒で下腹部や性器付近を何度も殴った」と訴えた。
警察の現場対応規定では、人体の中でも特に敏感な生殖器を攻撃する行為は厳しく禁じられている。
犯罪学者のベアトリス・デ・ビセンテ氏はラ・セクスタに対し、「警察官が故意に生殖器を攻撃し、重大な身体的損傷を負わせた場合、明白な傷害罪に当たり、6年以上12年以下の懲役刑が科される可能性がある」と指摘した。
Aさんは事件の翌日、病院へ緊急搬送されて手術を受けたが、最終的に片方の睾丸を摘出せざるを得ない重傷と診断された。
暴行を加えたとされる警察官の身元は、現在も特定されていない。「長身でひげを生やした男」という証言以外に、当局から具体的な説明は出ていない。
スペイン国家警察は関連する問い合わせに対し、「現在調査中であり、具体的な情報は提供できない」との回答を繰り返している。
Aさんの父親は、「スペイン全土がワールドカップでの勝利に沸いていたその時、私たち家族は一生消えることのない傷を負った」と語った。
さらに、「治安を守るべき警察官が、ナイトクラブの警備員のように無慈悲な暴力を振るった。息子は身体的な痛みだけでなく、外出することさえ怖がるほど深刻な心理的トラウマと怒りを抱えている」と訴えた。















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