
26日に発生した香港のアパート団地「宏福苑」の火災は、「低価格入札」と「多段階下請け」などの構造的問題によって引き起こされたとの分析が出ている状況だ。火災が起きてから5日目の30日、『香港警察』は7棟のうち2番目に火が移った「ウォンフック・コート」で遺体18体を追加で発見し、死者数は少なくとも146人に増加した。約140人は依然として行方不明の状態である。香港当局は29日から3日間を公式な哀悼期間として宣言した。
香港史上最悪の火災として記録された今回の事故の被害拡大の原因として、建物の修繕工事に使用された竹製の足場やネット、ガラス窓を覆った発泡スチロールなどが指摘されている。クリス・タン氏(香港特別行政区保安局長)は「低層の外部ネットから始まった火が発泡スチロールを伝って迅速に上に広がり、複数の階に影響を与えたと推定される」とし、「壊れた竹材が落ちて火が他の階に広がった」と語った。
しかし現地メディア『香港01』は、数十年間「低価格入札」に依存した公共事業システムと責任が分散する下請け慣行を批判し、「問題は竹そのものではなく、竹製の足場が機能するシステムだ」と指摘した。また『香港01』は専門家の分析を引用し「低価格入札、多段階下請け、行政責任回避など建設システムの構造的欠陥が原因だ」と伝えた。
メディアは「多段階下請け」構造が施工業者の建設費を50~70%まで削減し、責任を下請け業者に転嫁すると分析されている。昨年、香港の建設下請け業者は3億香港ドル(約59億円)の賃金を未払いにし、劣悪な実態を露呈した。竹製の足場は軽くて柔軟で、金属製よりも安価なため、香港のような密集した都市環境で広く使用されている。しかし中国大陸では2021年に『中華人民共和国住宅都市農村建設部』の禁止令以降、高層ビルにはほとんど使用されていない。













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