
英誌「エコノミスト」は最新記事「NorthKoreaisanintensifyingmenace(北朝鮮、深刻化する脅威)」で、北朝鮮がもはや北東アジアの「厄介者」レベルではなく、世界の安全保障の構図を揺るがす「グローバルな脅威」へと進化を遂げたと警告を鳴らしている。
スイス留学の経験から「開放的で民主的かもしれない」と金正恩(キム・ジョンウン)氏に対して抱かれた期待は、とうの昔に単純な妄想であったことが判明した。かつて同氏を「一般的な世襲層より革新的だ」と評した柳時敏(ユ・シミン)氏は、今でもその認識を維持しているのだろうか。今や金正恩氏はグローバルな安全保障上の脅威となっている。
1.「問題児」から「ロシアのパートナー」へ
最大の変化は北朝鮮とロシアの関係強化だ。同誌はこれを戦略的な賭けの成功と評価している。北朝鮮はウクライナ侵攻に数百万発の砲弾とミサイル、さらには兵力を投入してプーチン大統領を支援した。その見返りとしてロシアから食糧や資金、そして最先端の軍事技術(衛星、原子力潜水艦、ミサイル技術など)の提供を受けている。
これにより北朝鮮は、国連安全保障理事会の制裁を事実上、形骸化させた。ロシアという巨大な後援者を得たことで、国際社会の圧力に耐えうる経済的・軍事的な体力を維持できるようになったのだ。
2.南北関係の断絶と「敵対的二国家」宣言
金正恩総書記は、先代(金日成氏、金正日氏)の遺訓であった「統一」目標を公式に廃棄した。韓国を同胞ではなく「第一の敵対国家」と規定したことは、有事の際に韓国に向けて戦術核兵器を使用する上での、倫理性や思想的な制約を取り除くための措置と解釈される。これは単なる挑発ではなく、実際の戦争遂行能力の向上を意味し、朝鮮半島における偶発的な衝突の可能性をかつてないほど高めている。
3.中国のジレンマ
北朝鮮の暴走は、血盟関係にある中国にとっても難題だ。かつては中国が北朝鮮の唯一の命綱であったため制御が可能だったが、北朝鮮がロシアと密着したことで中国のレバレッジ(影響力)が相対的に弱まった。中国は日米韓3カ国の連携強化を望んでいないが、朝露の密着がかえって日米韓の安全保障協力をより強固にする口実を与えており、困惑している状況だ。
4.西側の失敗と新たな現実
過去30年間、西側諸国が取ってきた「非核化交渉」と「制裁」政策がすべて失敗したことを認めるべきだと同誌は指摘している。北朝鮮はすでに事実上の核保有国であり、放棄する意思は皆無だ。今や米国と同盟国は「北朝鮮の非核化」という非現実的な目標よりも、「脅威の管理」と「抑止」に集中すべきであり、北朝鮮がロシアを通じて欧州の安全保障まで脅かしている現実を直視すべきだと提言している。
この状況変化に対し、韓国社会は明確な立場の整理ができていない。特に保守派が唱える日米韓同盟を通じた北朝鮮の非核化推進は、すでに「後の祭り」の感が否めない。さらに懸念されるのは、トランプ大統領と金正恩氏という二人の指導者の「ブロマンス」だ。トランプ氏の個人的な共鳴心が韓国の国益より優先される可能性を、我々は第1期政権で十分に経験した。中国と米国が北朝鮮に対してこれ以上傾斜しないようにする外交的努力が、今まさに喫緊の課題となっている。













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