
米移民税関捜査局(ICE)がミネソタ州で取り締まり活動を行った際、30代女性を銃撃して死亡させた事件を巡り、全米各地で抗議デモが発生した。
事件が起きたミネアポリスでは10日(現地時間)、数千人が集まり「ICEを廃止せよ」「正義なくして平和なし」などと訴えながら行進した。8日にはオレゴン州ポートランドでも、米国境警備隊の隊員が検問を試みる過程で車内にいた男女に発砲し、負傷者が出たとされ、ドナルド・トランプ米政権の過激な移民取締まりを批判する声が一段と強まっている。デモが激化する中、少なくとも29人が逮捕され、警察官1人が軽傷を負ったという。
ミネアポリスのほか、ニューヨークやワシントンDC、フィラデルフィア、ボストンなど主要都市でも集会が開かれた。マンハッタンでは数百人のデモ参加者が移民裁判所周辺で「ICE反対」と書かれたプラカードを掲げて行進し、ホワイトハウス前には「ファシスト政権は退け」などの横断幕も掲げられた。進歩系団体「インディビジブル」などは週末の11日までに「ICEの恒久追放」をスローガンに、全米で約1,000件のデモが同時多発的に行われると予告している。
一方、保守系メディア・アルファニュースが公開した事件当時の映像では、死亡した女性レネー・ニコル・グッドがICE捜査官に対し「私たちは毎朝ナンバープレートを付け替えたりしない。昼食でも食べに行け」などと声をかける様子が映っている。取り締まりの際、偽装のために車両のナンバープレートを付け替えていたことを皮肉った発言とみられる。これに対し、ICE捜査官は車から降りるよう指示し、車のドアを開けようとしたがグッドが車を右に動かすと、前方にいた別の捜査官が計3発を発砲した。
JDバンス米副大統領や国土安全保障省などは、この映像がICE職員が身の危険を感じて正当防衛に踏み切った証拠だと主張している。ただ、ワシントン・ポストなど米メディアはICE職員がすでに車を避けた後に3発のうち2発を発砲していたとして、詳細な検証が必要だと指摘している。
















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