
イラン対応のため中東海域に展開していた米海軍の空母2隻のうち、ジェラルド・R・フォードが艦内火災の修理を受けるため、ギリシャ・クレタ島の米海軍スーダ湾基地へ向かう予定だと、米軍関係者が17日、ニューヨーク・タイムズ(NYT)に明らかにした。
修理には1週間以上を要する見通しだ。
火災は12日に洗濯室で発生し、艦内の別区画にも燃え広がった。鎮火まで30時間以上かかったものの、原子炉など主要設備に被害はなかった。
ただ、復旧作業が続く中で乗組員の生活環境は大きく悪化している。NYTは、任務延長や艦内トイレの故障で士気が大幅に低下していたところに火災が重なり、600人以上が床やテーブルで睡眠を取らざるを得ない状況だと伝えた。
対イラン作戦に加わっていたフォードは、展開から10か月目に入っており、NYTは空母としては長期にわたる任務だと報じている。
フォードは、米海軍が既存のニミッツ級に代わる次世代艦として開発したジェラルド・R・フォード級航空母艦の1番艦で、「海の要塞」とも呼ばれる世界最大級の艦艇だ。
満載排水量は約11万トン、全長は337メートルに達する。25階建てビルに匹敵する規模を持ち、2基のA1B原子炉によってニミッツ級の約3倍の電力を生み出し、最高30ノット超で航行できる。
艦載機の運用能力も際立つ。F-35Cステルス戦闘機、F/A-18E/Fスーパーホーネット、E-2Dアドバンスト・ホークアイ早期警戒機、無人機MQ-25Aスティングレイなどを搭載し、約80機の航空機を運用できる。
米国は対イラン軍事作戦のため、世界で運用している現役空母11隻のうち、ジェラルド・R・フォードとエイブラハム・リンカーンの2隻を中東に展開していた。
















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