米国と中国が未来の戦場で優位に立つことを目指し「第6世代戦闘機」の開発競争を加速させている。敵レーダーへの被探知性低減を重視した第5世代機と異なり、第6世代機はAIを活用した有人・無人統合指揮システムを本格的に備える点が特徴とされる。中国がすでに試験飛行を開始した一方、米国は2028年ごろの初飛行を計画しており、米国の空中優位が揺らぐ可能性も指摘されている。

米国防総省は昨年末「中国が2024年12月に第6世代戦闘機の試作機2機種の初期試験飛行を終えた」と明らかにした。これらの機体は空対空・空対地作戦に加え、無人機群の指揮統制も担うとの見方を示している。専門家らは、中国が開発を進めるJ-36とJ-50(J-XDS)に当たる可能性が高いとみている。
中国の成都航空工業集団が開発を進めるJ-36は、SNS上に複数の流出画像が出回っている。尾翼の水平安定板を持たず、3基のエンジンを備えた独特の機体形状が特徴だ。垂直尾翼も省略することで、レーダー反射断面積を大幅に抑えつつ、燃料搭載量を拡大できるとの評価が出ている。
一方、瀋陽航空機工業集団が開発中のJ-50についても、飛行中の画像が確認されている。左右の主翼端に可動式のウイングチップを備えている点が目を引く。米軍事専門メディアThe War Zoneは「無尾翼機の飛行安定性を確保するための装置である可能性が高い」と分析している。
これに対し、米国が開発を進める第6世代戦闘機F-47は敵の長距離防空網やミサイル網を突破するための長距離ステルス機として構想されている。米航空エンジン大手プラット・アンド・ホイットニーが最近公開した次世代エンジンのプロモーション映像に登場した機体イメージがF-47試作機の設計を示しているのではないかとの見方も出ている。
機体は双発の無尾翼構造に加え、前方にカナード(前翼)を備えるのが特徴だ。一般にカナードはレーダー反射面積を増やし、ステルス性能を低下させる要因とされるが、長距離の太平洋作戦を念頭に機体の安定性を重視した結果との分析がある。
F-47は有人戦闘機として開発されるが、協調戦闘機(CCA)と連携して運用される可能性が高い。CCAは有人機と編隊を組み、ミサイル攻撃の補助に加え、偵察やおとり、電子戦、防空網制圧などの任務を分担するとみられている。
F-47は2028年の初飛行を経て、2030年代半ばの実戦配備が見込まれている。こうしたスケジュールを踏まえ、米国内では「中国に後れを取っている」との懸念も強まっている。















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