
エヌビディアが中国市場を狙った主力AIチップ「H20」の販売を再開すると明らかにし、時間外取引で株価が約5%跳ねた。
同社は15日(現地時間)のブログで、H20 GPUの販売再開に向け米商務省へライセンスを申請しており、承認を得られる見込みだと説明した。
この発表は、ジェンスン・フアンCEOが最近ドナルド・トランプ大統領と面会した直後に飛び出した。
エヌビディアはトランプ政権下の輸出規制により2025年第1四半期だけで45億ドル(約6,600億円)の損失を計上し、当時アナリストは中国売上がほぼ消えると警告していた。

「H20」は最新フラッグシップ製品より性能を抑えつつ、中国の輸出規制を回避できるよう設計されたモデルだ。
エヌビディアは中国向けの新製品「RTX PRO AI」チップも同時に披露し、「同製品は中国の規制に完全準拠している」と強調した。
年初来で同社株はすでに20%以上上昇しており、この日も3.4%高で取引を終えた。
H20再投入のニュースは、エヌビディア株の上昇にさらに拍車をかけるとみられる。
ホワイトハウスは本件についてコメントを控えている。
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