
韓国は地政学的に首都ソウルが休戦線と非常に近接しているという致命的な弱点を抱えている。わずか50km程度の距離で脅威にさらされているソウルを守るには、MDL(軍事境界線)付近で敵の南下を即座に阻止できる圧倒的な火力が不可欠だ。これが韓国が陸軍力、特に砲兵と機甲戦力に集中し、「陸防部」「砲防部」という俗称で呼ばれるようになった経緯がある。
北朝鮮の核脅威に対応する韓国型「独針戦略」の頂点が、玄武5型弾道ミサイルとされる。弾頭重量だけで8トンに達するこのミサイルは、世界的に類を見ない通常兵器の火力を誇る。マッハ10を超える速度で落下する玄武5型は、その運動エネルギーだけで戦術核兵器級の衝撃波を発生させるとされる。

特に金正恩総書記らの指導部の地下バンカーを攻撃するために設計されたこのミサイルは、地下100メートル級の貫通能力を備えている。地中深部での爆発は周囲の地下施設を壊滅させ、これはアメリカに依存せず独自の報復能力を確保したという戦略的意味を持つ。
海上戦力でも韓国独自の非対称戦力が際立つ。3,000トン級ドサン・アン・チャンホ級潜水艦と3,600トン級チャンヨンシル艦(バッチII)は、通常型潜水艦でありながら世界初の10基の潜水艦発射弾道ミサイル垂直発射管を備えている。密かに機動する潜水艦から発射される弾道ミサイルは北朝鮮だけでなく、周辺国の潜在的脅威に対しても強力な抑止力を発揮する。

韓国海兵隊は約2万8,000人規模で、アメリカと中国に次ぐ世界3位の規模を誇る。単なる防衛軍ではなく上陸攻撃能力を備えた海兵隊は、敵に常時側面攻撃の恐怖を植え付ける重要な抑止手段となっている。
軍事専門家のチョ・ハンボム氏は韓国の戦略をハリネズミよりも強力な「ヤマアラシ戦略」に例えた。ヤマアラシは猛獣に攻撃されると棘を刺して致命的な感染や死亡を引き起こす。韓国も周辺国を完全に制圧することはできないが、攻撃時に相手を再起不能にする「確実に相手の腕一本を切り落とす戦略」を採用しているとの分析だ。
世界最高水準の性能を誇るK9自走榴弾砲は、今や単なる砲兵兵器を超え、ドローンと結合した「K239チョンム」システムへと進化している。ロケット弾頭に自爆ドローンを搭載し、数十km先の目標に30秒以内で到達し、偵察と精密打撃を同時に行う方式だ。
アメリカも韓国のK9自走榴弾砲技術に注目し、導入試験を進めている現在、韓国の火力は北朝鮮に対する核抑止力を超え、世界市場でも高い評価を得ている。
















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