
金正恩総書記の後継者が、娘の金主愛(キム・ジュエ)氏であることが確実視される情勢にあるが、北朝鮮内部では依然として疑念の声も上がっていると伝えられた。29日、北朝鮮専門メディアの「デイリーNK」は、内部協力者の話として、金総書記に長男が存在するという噂が平壌を中心に根強く流布していると報じた。
韓国の国家情報院は、主愛氏が既に「後継者内定段階」に入ったとの分析を示している。しかし、同メディアが取材した関係者は、北朝鮮住民が後継者問題を依然として慎重に見極めている状況を指摘した。
前述の関係者は、「金主愛氏が総書記の公務に頻繁に同行する姿を見て、彼女を後継者と見なす反応が出ているのは事実だ」と述べた。その一方で、「長男が存在するという噂が依然として強力に流れているため、住民の間で後継者を彼女一人に断定するまでには至っていない」と付け加えた。
ただし、同関係者は「誰が就くにせよ、金総書記の子女が次期指導者になるという点は自然に受け入れられている」とし、「白頭血統」による世襲構図自体には疑問の余地がないと述べた。北朝鮮は、故・金日成主席、故・金正日総書記に続き、現総書記まで3代にわたる世襲体制を維持している。そのため、国民も次期指導者は金総書記の直系が担うものと当然視している。
金総書記に息子がいるという説はこれまで何度も浮上しているが、確実な物証は得られていない。一部では、海外の報道が時間の経過とともに北朝鮮内部に流入し、噂として増幅された可能性も指摘されている。一方、北朝鮮社会は依然として男尊女卑の傾向が強く、家父長制的な価値観が根強い。「息子がいるのであれば、最終的な後継者は息子になるだろう」という伝統的な認識が、住民の間に潜在的な「主愛氏への懐疑論」として存在していると分析される。













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