社長夫婦の18か月の赤ちゃんに冗談でビールを飲ませた常連客
ある飲食店で、常連客が店主夫妻の18か月の赤ちゃんに冗談でビールを飲ませ、赤ちゃんが病院に緊急搬送される事態が発生した。
中国の経済メディア「新浪財経」によると、12日、浙江省台州市のある飲食店で、常連客の王さんが店主夫婦の忙しそうな様子を見て、一人で遊んでいた夫婦の赤ちゃんにビールを飲ませたという。
するとすぐにアルコール中毒の症状が出て、赤ちゃんの顔が真っ赤になり、全身に発疹が広がった。
赤ちゃんの母親である陳さんは「キッチンで野菜を洗っていたら、夫が大声で叫んで外に飛び出してきた」と述べ、「赤ちゃんの顔が赤くなっているのを見て驚き、すぐに抱きかかえて病院に駆け込んだ」と当時の状況を説明した。
幸い、赤ちゃんは適時に病院に到着し大事には至らなかった。現在は病院で回復中だという。
この日、赤ちゃんの緊急治療を担当した小児科医は「発見がもう少し遅れていれば、重度のアルコール中毒で呼吸が止まっていた可能性もあった」と指摘し、「幼児は成人に比べてアルコールの代謝能力が3分の1程度であり、ビール50mlでも血中アルコール濃度が基準値を超えてしまう」と強調した。
陳さんは「普段から店の仕事が忙しく、赤ちゃんを店内で一人で遊ばせていたが、こんなことが起こるとは思わなかった」と述べ、「今後は知らない人と赤ちゃんが絶対に接触しないようにする」と語った。
王さんは地元メディアに対し、「赤ちゃんをからかうつもりの悪ふざけだった。こんなに危険だとは知らなかった」と弁明し、「ビールなのでアルコール度数が低く、大丈夫だと思った。私の故郷では赤ちゃんに少量の酒を飲ませることはよくある」と説明した。
これに対し、被害者の両親は「普段から親しくしていた客がこんなことをするとは思わなかった」と述べ、病院費用の全額負担と法的対応を進める方針を明らかにした。
これに関連して王さんは「病院費用は当然私が支払うが、赤ちゃんに危害を加える意図はまったくなかった」と強調した。
地元警察は事件当時の証拠資料を確保し、詳細な経緯を調査している。
