
パキスタンでペットとして飼育されていたライオンが脱走し、通行人を襲う事件が発生した。警察は飼い主を逮捕し、事情聴取を進めている。
7日(現地時間)、『BBC』によると、事件は2日、パキスタン東部パンジャブ州ラホールで発生。飼われていたライオンがフェンスを飛び越えて道路に出て、通行中だった女性とその5歳・7歳の子どもを襲った。
女性と2人の子どもは腕や顔などにけがを負ったが、命に別状はないとされている。脱走したのは生後11か月のオスのライオンで、約12時間後に捕獲された。
現場周辺の防犯カメラ映像には、ライオンがコンクリート塀を飛び越えて女性に襲いかかる様子や、周囲の人々が悲鳴を上げながら逃げる姿が記録されていた。
パキスタン警察は、野生動物の無許可飼育と、ライオンを脱走させた過失の容疑で飼い主を逮捕。捕獲されたライオンは現在、野生動物保護区に移送された。
この事件を受けて、パンジャブ州政府は違法なライオン飼育に対する特別な取り締まりを開始した。
パキスタンではライオンやチーター、トラ、ピューマ、ジャガーといった大型ネコ科動物の飼育が富の象徴とされており、1頭につき5万ルピー(約2万5,000円)の登録料を支払えば合法的に飼育できる制度がある。
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