夏季の食用氷…安全管理実態
本格的な暑さが始まり、カフェやコンビニなどで食用氷の消費が急増している。しかし、一部の店舗では食用氷の衛生管理が行き届いておらず、問題が浮き彫りになった。
韓国の食品医薬品安全処(以下食薬処)が実施した最近の調査で、一部の食用氷が衛生基準を満たしていないことが判明した。

食薬処は、氷の衛生・安全管理を目的に、先月2日から17日まで全国17の地方自治体と共同で、食用の氷451件を抜き取り検査した。
検査の対象となったのは、フランチャイズや個人経営のコーヒーショップ、ファストフード店で使われている製氷機の氷や、食品メーカーが製造しコンビニなどで販売されているカップ氷、袋入りの氷など。
その結果、細菌数が基準を超えた6件について、管轄当局が行政処分などの措置を講じる予定であると発表された
昨年も同様の検査が実施され、2件で細菌数基準超過が確認されているが、今年はそれを上回る件数で基準違反が見つかっている。
食用氷の衛生管理実態と対策
検査項目は、食中毒菌(サルモネラ)、大腸菌、細菌数、塩素イオン、過マンガン酸カリウム消費量などが含まれている。検査の結果、製氷機で製造された氷5件とコンビニで販売されるカップ氷1件が細菌数基準を超過し、不適合と判定された。
基準を満たさない氷を使用していた飲食店5か所には、すぐに製氷機の使用を中止し、洗浄や消毒、フィルターの交換を行ったうえで、衛生的に作られた氷のみを使うよう指示した。また、カップ氷の製造業者についても、すぐに販売を中止し、回収するよう命じた。

食薬処は今回の抜き取り検査に合わせ、製氷機を使用する業者に「製氷機の適切な管理方法」を案内し、定期的な洗浄や消毒など、製氷機を清潔に管理するよう呼びかけた。
また、「今後も消費が集中する時期に合わせて優先的に抜き取り検査を行い、食の安全確保に全力を尽くす」とコメントしている。
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