衝撃的な人権侵害現場、外国人労働者がレンガと一緒に縛られ、フォークリフトで持ち上げられる
韓国の全羅南道(チョルラナムド)羅州(ナジュ)市のレンガ工場において、外国人労働者がレンガと一緒に縛られ、フォークリフトで持ち上げられるという深刻な人権侵害事件が発生した。
23日、全羅南道外国人労働者人権ネットワークによると、羅州のレンガ工場で働くスリランカ国籍のAさんは、今月初めに同僚労働者から人間の尊厳を完全に無視する残虐な扱いを受けた。
同団体が公開した映像には、Aさんが透明ビニールで何重にも縛られ、レンガの山とともにフォークリフトで空中に持ち上げられる様子が映し出されていた。
さらに衝撃的なのは、その過程で同僚の作業員たちがスマートフォンでこの場面を撮影しながら笑っていた点である。

映像には、韓国人と思われる男性が、空中に吊るされたAさんに対して「悪かったのか」と問いかけ、「悪かったと言えよ」と威圧的に迫るシーンも含まれていた。このような繰り返される集団いじめに苦しんだAさんは、最終的に労働組合に助けを求めるに至った。
全羅南道外国人労働者人権ネットワークの関係者は「人間として到底許しがたい行為が産業現場で行われた」とし、「外国人労働者に対する人権侵害は未だに蔓延している」と強く批判した。これは、韓国社会において外国人労働者の人権保護体制が十分に機能していないことを示す事例である。
これを受け、同団体は24日に羅州市庁舎前で記者会見を開き、徹底した人権侵害の実態調査を要求するとともに、加害者を近日中に警察に告発する方針を明らかにした。
こうした出来事をきっかけに、外国人労働者の待遇や職場環境をめぐる実態に、あらためて注目が集まっている。
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